運営雑談08:考察・攻撃:前編

 2週間ぶりの再開となります。
 ……展示会へのGSグラインドドラゴンの参入を諦めた事で、一点特化の戦時体制を終了しつつあるみたいね。
 強行すれば完成の可能性もあったようですが、急いだ事による精度低下に難色を示したようです。
 このまま油断してGPワイバーンも落としたなんて事が無い事を願いたいわね〜。
(注:現時点で塗装前です。ここで落としたら逆に脅威です)
 ――んで、今回は何?
 『装甲』の対極にある物であり、同時に『装甲』を語るなら一緒に語らねばらない『攻撃』に関するネタとの事。
 しかも、初の前篇後編仕様だよ〜。
 今回未掲載の非実体弾も殆ど出来ているのですが、あまりに長すぎた為に2つに分割したとの事。
 ……世界同様に軍事も広いという事でしょうか。
 まぁ、広げようと思えばいくらでも広がるのが情報だけどねー。
徹甲弾
 まずは……基本の基本からだね。
 弾の質量・強度・(+速度)によって装甲を貫通させる事を目的とした弾頭となります。
 尚、本HPでは主に衝撃・貫通兵器として思考しています。
 構造は……アニメ等でもよく出ている通り、どんなサイズでも実際に飛翔する弾頭が前にあり、後ろ側に付けられた筒(薬莢)の中に弾頭を飛ばす発射薬があるのが基本となります。
 そして、発射する際の流れは……。
 発射薬の信管等に衝撃等の起動反応を与えさせて起爆、その圧力を砲身によって一点に集中させる事によって弾頭を砲の外へと叩き出し、薬莢は銃や砲の中に残る。
 んで、残った薬莢を何らかの手段で砲の外に排莢して次弾が装填される、って感じね。
 大型の艦砲になると、弾頭と発射薬は完全に分割されてて、撃つ度に弾頭装填、発射薬をセット、砲を閉鎖してドンっ! って言う形になるみたい。
 とは言え、今プリゼアが言ったのは旧型大型艦艇の方式ですので、基本は薬莢あり(連射が効いたり保管が楽だったりする)であり、分割型はかなり特殊な方式ですね。
 まぁ、弾頭に関してはウィキペディアの『徹甲弾』の所に、AP〜APFSDSまでの画像付きの判りやすい資料があるから、外観の形状に関してはそっち見た方が良いかもねー。
 ――説明に戻ります。
 その名の通り、装甲を貫徹する目的で作られた弾頭であり、歩兵が運用するライフル弾でも貧弱な装甲なら貫徹する事が可能であり、『徹甲弾』の名は伊達と言えますが――。
 陸戦兵器が搭載する大型の貫通弾代名詞は下記のAPFSDSに移行しているから、大々的に名前が出る事が少なくなったよねー。
 とは言え、構造が複雑なAPFSDSに対し、通常弾であれば構造が単純で量産も効き、上記の通り小型弾頭でも相応の効果を発揮する事から戦場になくてはならない攻撃手段ではあります。
 まぁ、APFSDSには構造的な貫通限界があるから、装甲が天井知らずに進化していけば先祖帰りで戻ってくる場合もあるかもしれないけどね。
 何もない所から補足だよ〜。
 例外=ウルトラザウルス。
 無反動砲ではない巨砲を運用する同機の主砲は本項目の弾種であると考えられ、本HP最強の装甲である複層型E転換装甲に対しても有効打(貫通は不可能でも衝撃力は関節破壊係数を超えている)となるよ〜。
 あと、バリエーションが豊富なのも特徴で……徹甲榴弾って言う着弾・貫徹後に爆発するなんて言う品もあったかな。
 ……小細工をしている事から、この弾種の最大の利点であるコスト面での優位性が低下してしまいますが、貫通する事さえ出来れば破壊力は甚大の弾頭ですね。
 あとは……一応、どんな砲でも撃てるのが特徴と言えば特徴かな。
 無反動砲や低反動砲は貫徹や射程に関係する弾速が出せませんので、実際に使うのは止めた方がいいですが。
 最後の補足となりますが、下記のAPFSDSも徹甲弾の一部と言えば一部となります。
(特性があまりにも異なる為、本HPでは分割しましたが)
装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS)
 上記と同じジャンルでありながら、純粋に弾体の速度によって装甲を貫通させる弾頭です。
 まぁ、『速度で貫通』って言っても、普通の徹甲弾と装甲との関係が『硬度&質量と装甲強度の真っ向勝負』なら、APFSDS(他には下記のHEAT)は『圧縮した金属の流体化による浸食』――って言う機械的強度無視の物理現象を用いた裏技的な貫通なんだけどねー。
 傾斜装甲が通用しないのも、それが影響してるんだよね?
 APFSDSもHEATも、『着弾した瞬間』に『着弾点から』効果を発揮しますので、『逸れる力』による貫通力の喪失が無い、と言う訳です。
 説明を引き継ぎます。
 発射方法も少々特殊であり、砲弾の構造は弾頭となる『金属の針』をカバーで包むという構造をしており、薬莢内の発射薬によって射出されるのは通常の弾種と同様ですが、砲身から出た瞬間にカバーは四散し、『中身の針(と安定翼)』だけが目標に向けて飛翔して行きます。
 この針(APFSDSの本体)が着弾した際、流体化の相互浸食によって自身を削りながら装甲を穿ち、磨滅する前に装甲を貫通できれば内部を加害でき、出来なければ装甲面に穴が開くだけ――と、言う流れが本弾頭の原理となります。
 少々特殊な弾頭ですが、本HPでは貫通・衝撃兵器として思考しています。
 尚、通常の火砲から発砲される弾種としては最高の貫通力を発揮しますが――。
 弾速を出す必要がある為に無反動砲での使用が不適格であり、ライフリングの無い滑腔砲による運用によって最大の威力を発揮(※)するという条件があります。
 (※)の補足〜。
 ライフリングされた砲から出る弾は高速回転する事によって普通は直進安定性が増すけど、APFSDSでは逆に弾道が不安定となる為。
レールガン
 コイルガン、リニアモーターにサーマルガン等様々な種類がありますが、本HPでは電力を使用して弾体を高速発射する強衝撃・貫通の実弾兵器として認識しています。
 少々強引ですが詳しい差を説明する必要なしと判断した為です。
 現状ではまだ架空兵器ではありますが、弾速がトンデモナイ事は実証済みであり、それを加味しての強衝撃・貫通兵器となりました。
 とは言え、実は弾がとても特殊(絶縁体でなくてはならない、加速の負荷(=高熱)に耐えられなくてならない)で実弾兵器としては結構コストが掛かる兵器だったりもします。
 でも、その威力は現実世界の実験でも折り紙付き。
 キチンと機能するものであれば小型でも相応の火力を発揮し、大型化すればする程に化け物的な火力(と電力消費)を生み出すトンデモ兵器ね。
 ……まぁ、反動も凄い為、十分な安定性能を有する大型ゾイドか、対策を仕込んだ高コスト機以外には運用出来ないのが難点ですが。
 ちなみに、本HPにおいては防御重視の第4.8世代機以上の機体に有効打を与えられる数少ない射撃兵装になってるよ〜。
 装甲を貫通するのには苦労しますが、この兵種であれば関節の破壊係数は比較的簡単に突破出来ますからね。
 駆動部位の多い機動兵器の構造的な問題を突くというのが正しいですが、運用出来るだけの電力を有しているならば、良い兵器です。
榴弾
 本HPでは衝撃兵器として思考している基本兵装だね。
 ちなみにこれ以降のロケットの項目まで『弾速が無くても想定通りの効果を発揮する』弾種であり、本項目は主に自走砲による曲射(間接攻撃)によって運用されます。
 簡単に説明すると、炸薬を詰めた砲弾を発射し、着弾(もしくはある程度任意)のタイミングで爆発させて周辺の存在を加害する、とても古い時代から存在する弾種ね。
 その構造上、装甲目標を破壊するのには向きませんが、加害範囲が広い為非装甲目標に対してや多数の機体が同時に集中連打する事による範囲攻撃等で真価を発揮する、通称『戦場の女神』です。
 他の利点は……低速弾でも大丈夫=強固な砲じゃなくても使用できる=火器の重量が軽くて済む、って事かな?
 それの判りやすい例を挙げると、歩兵が持てる無反動砲でしょうか。
 ちなみに、ゼニス・ラプター系が良く使っている『グレネード』系の兵装はこのジャンルになります。
 ゼニス系のはかなり特殊な、高重量・大火力の直接照準型だけどねー。
 ある程度密集状態の低装甲な部隊であれば1発でまとめて壊滅させ、大型ゾイド(アイアンコング)すら至近弾で吹っ飛ばせる代物です。
 間接射撃で使ったら凄い事になるけれど、1発の弾代が凄いから自走砲がするみたいな数撃って当てる戦法はまず出来ないイレギュラーな弾頭ね。
 ……実際に出来たら。物凄く派手で楽しそうなんだけどねー。
 マシンガン系で追い詰め、グレネードで片付ける。
 ……AC4系は良かったなー。
 一瞬何かが発生しましたが無視して続行致します。
成形炸薬弾(HEAT)
 本HPでは特殊貫通兵器として思考しています。
 前回の『装甲』の項目でも述べた通り、起爆点から科学的なエネルギーで貫通効果を実現する弾種であり、威力に速度が関係しない事から発射体の構造を簡単に出来る無反動砲や低反動砲など、様々な砲身・局面で使用できる弾頭です。
 ちなみに、その名前から高熱で装甲を抜いていると思われがちだけど、圧力で発生させた流体金属の浸食で貫通させるというのが正しい解説ね。
 問題としては、致命的に相性の悪い素材が存在する事であり、現代の状況に当て嵌めると――APFSDSと比較した場合、戦車の正面装甲を抜けない可能性が非常に高い事が挙げられます。
 しかし、安い、低速で当てても効果を発揮、大型化すればAPFSDSの構造限界以上の貫通係数を出せる(※)等の利点もある為、非常に多くの場面で使われています。
 (※)の補足だよー。
 現代の現時点においては、APFSDSの構造限界を越える実用装甲は存在しないよ〜。
(構造限界ギリギリのAPFSDSやそれを防げる装甲――両方作ろうと思えば作れるんだけど、実用性が無い為に両方存在しないとも言えるかな)
 あと、HEAT(対戦車榴弾)って呼ばれている割には対象が結構なんでもありなんだよねー。
粘着榴弾
 金属等に爆発物を接触させた状態で起爆すると衝撃が裏側にまで通って剥離する『ホプキンソン効果』によって、装甲を貫通せずに内側を剥離飛散させる『スポール破壊』を狙った特殊弾頭ね。
 んで、成形炸薬弾同様に低速での着弾でも十分な効果を発揮する事から長射程を誇るんだけど……複合装甲や内面に対策を講じている敵機には『ほぼ無力』つー致命的な欠点があるわね。
 攻殻○動隊の作中の様に、強力な粘着・接着能力を持った弾頭(架空兵器)もコレに入れて良いような気がしますが……。
 残念ながら、数十トン越えの機体を瞬時に拘束してくれるような都合の良い素材が無いのが実情でしょうか。
ミサイル
 現代において最も一般的な兵装ですね。
 様々な誘導方式がありますが、攻撃手段は大型成形炸薬による特殊貫通、もしくは単純な爆薬による広域加害となります。
 誘導方式に関しては――。
 赤外線誘導:目標が発する熱を頼りに突っ込んでいく誘導方式。
 撃ち方の基本的な流れは、母機が目標を補足、ミサイルを起動させて母機からミサイルのシーカー(探査機)を使ってミサイルに目標を入力、母機のタイミングでミサイルをリリース、後は勝手に突入していきます。
 ちなみに最近のミサイルはフレア(※)等に騙されないよう光学識別等で目標っぽい形状の物を選定して突っ込んでいく物もあります。
 (※):一般用語だと思うけど、一応補足〜。
 母機のエンジンや推進器と同じ周波数帯の赤外線をまき散らす小型・安価の囮弾。
 基本的にいっぱいばら撒いて使用、使い捨て。
 レーダー誘導:母機のレーダーが感知している敵に突っ込んでいく誘導方式。
 撃ち方の流れは、母機のレーダーが目標を補足、レーダーの情報をミサイルに入力、母機のタイミングでミサイルをリリース、ミサイルは母機のレーダー波の反射を追って目標に突っ込んでいく形です。
 最大の欠点は命中するまで母機が目標にレーダー波を当て続けなければならない点にあり、敵の反撃を受けて回避行動したりしなければならなくなると、高い確率で命中しないという事でしょうか。
 レーダー誘導(自己判断):基本的には上記レーダー誘導と同じ。
 ミサイルリリースまでの撃ち方の流れは上記と同じですが、リリース後はミサイルが持っている自分のレーダーで目標を追跡する為、母機は発射後に自由な行動をする事が可能となるのが最大の利点です。
 ……まぁ、高価なレーダーを内臓している分、コストも非常に高くなっていますが。
 とは言っても、ミサイルよりも母機の方が遥か彼方に高価なので、母機の生存率を上げる為に現代の中距離ミサイルのトレンドはコレになりつつあるけどねー。
 ゾイドコア内蔵型:惑星Zi特有の誘導方法です。
 撃ち方の流れはレーダー誘導(自己判断)と殆ど同じ(※)と考えられますが、レーダーと言う高価な電子機器を導入していない為、高い命中率を誇りながら安価なのが特徴です。
 (※)非人道的と非難されそうな惑星Ziの補足〜。
 結構初期の頃から使われまくっている方式で、ミサイルとして運用されるゾイドコアに対し、目標が餌であると認識させて突っ込ませる構造。
 飢餓衝動も加えてあげれば、赤外線誘導並にしつこくて安価な誘導兵器が完成するよ。
 運用の代表例は帝国軍のシンカー(魚型の魚雷)やシュトルヒ(鳥形のミサイル)で、その異様な命中率によってへリック共和国軍を震え上がらせました。
 と言っても弱点が無い訳じゃなくて……命中率は高いけど誘導精度は低いから、敵味方が入り混じってる乱戦では使い難のが欠点かな。
 どゆこと?
 え〜と……ラフィー、なんて言えばいいかなー。
 ……発射元がZA能力者でもない限り、終端誘導は内蔵されたゾイドコア任せの部分が大きい。
 そして、内蔵ゾイドコアは、他種のゾイドを見分ける術は殆ど無く(※)――目標の近くに見方機が居ても、どっちに向かうかは運次第という事になる、と言えば分りやすいかと。
(※):の補足〜。
 人間が他の動物の顔を見分けられないのと同じと言えば判り易いかも〜。
 うん、そんな感じ。
 ちなみに、その対策としてセンサーの処理端末に味方機は餌ではないという情報を入力しておく事で敵味方識別を成す方式も試作されていますが、最終的な判断に生体的な部分が入っている為に精度は安定せず、実戦で運用するのは怖いレベルのままと言うのが実情ですね。
 あ、ついでに本HPの場合限定だけど、ゾイドコアを操る者――ZA能力者に管制奪われてあらぬ方向に飛んで行ったり、撃った本人に向かって行く様に仕向けられたりと散々な目に遭ったりする事もあるかな。
 ――補足としまして、管制を奪える=自分が操る事が前提ならば尚高い命中が期待出来る事から、リバイン・アルバ及びウェシナの主な誘導方式はゾイドコアミサイルとなっております。
 ……と、こんな感じの実情となります。
 ミサイルと一括りにしても、中身は結構いろいろあるんだよねー。
 ……ゼフィー。
 少し話題が外れますが、HP外から質問がありそうな案件が1つあります。
 なぁに?
 ZA能力者の長として、ゾイドコアミサイルについて何か思う事はありますか?
 無いよ。
 アレは量産できる兵器であり、敵に突っ込んで爆死する事を目的として世に生まれたもの。
 生き物は他種の生き物を加害する事で生きているって言う大前提で全部片付くけど――。
 あえて補足するなら、使い潰す為に作った物にまで慈悲を向けるのは、ただの身勝手、知恵ある者の傲慢よ。
ロケット砲
 この順番で言うならば、誘導装置を持たないミサイル……と言ってしまうのが簡単でしょうか。
 現実で言うとミサイルの方が後――「無誘導だったロケットに誘導装置を付けたら百発百中で無敵じゃね?」と言う開発の流れだから、実際にはこっちの兵種が先に作られたけどね。
 運用方式は誘導装置無し=安価である事を最大限に利用し、同時に広範囲に放つ事で範囲内の敵に確実な損害、もしくは一網打尽にする広域加害兵器として運用するのが一般的です。
 榴弾と似てるけど、榴弾は1発ずつ適当に狙って撃って……ロケットは、狙いを付けた範囲を目標に同時に撃つ、って言えば判り易いかな?
 兵器が運用するロケットは上記の様なタイプ(現代に置ける代名詞はMLRSや戦闘ヘリのロケットポッド)ですが、比較的軽量とする事が可能な事から、RPG(ロケット・パンツァー・グレネード)の様な歩兵が運用する直接照準型も存在します。
 こっちは無反動砲と同じようなノリかなー。
 尚、内蔵する攻撃手段は爆薬(榴弾のような高衝撃・弱貫通)かHEAT、支援手段としては発煙や閃光弾等もありますね。
 また、惑星Ziには「自己誘導ロケット」等と言うものもありますが、『これミサイルじゃね?』と常々思考しています。
 ……さて、ここで一旦区切りでしょうか。
 当初はこのまま一気に非実体弾系も書いてしまおうというノリだったけど、流石に長過ぎて分割するって事になったんだね。
 と言うか、多いわねー。
 これでも結構省略している弾種もあったりするから、人類の業は深いよね〜。
 生存競争をするのは生物の基本行動で、兵器はその行動を上手く制御する為に人類が死力を尽くした芸術品にして平和を維持する為の保険。
 思考を尽くすのは人類の美徳だから、私は良い事だと思うけどねー。
 ……後半は来週にいけるのかな〜。
 さぁ、どうでしょうか。



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