運営雑談07:考察・装甲

 久しぶりにこんにちわ。
 展示会特化態勢で出番が無くなったラフィーアです。
 スカイクラウ4管理ユニット、フィーエルが応対します。
 改造部門――昨年は壊滅寸前まで後退しましたが、盛り返しましたね。
 今は全部門を押さえて、ゾイダー始めた頃の様な完全独裁状態だもんね〜。
 ……あ、プリゼアだよ。 
 まぁ、最初に戻ったんだから良しよしましょう。
 ……で、今日の話題は?
 「艦これ」の合間に細々と作っていたネタが完成したので、開放するそうです。
 ふーん。
 ……あ、ちなみに「艦これ」においての装甲板の好みは――。
 戦艦:金剛、空母:翔鶴、重巡:羽黒、軽巡:神通、駆逐艦:初春、潜水:伊8。
 ――だ、そうです。
 ゾイドとは全く関係ない話題ね。
 ついでで言うと、金剛、羽黒、初春が3強で……アイアンボトムサウンドで羽黒沈めた時はマジで凹んだとか。
 はいはい。
 ……えーと、肝心の中身は――。
 『ゾイド&装甲至上者』の名前にもある通り、装甲の考察を行うとの事です。
複合装甲
 んじゃ、始めましょうか。
 最初は現代装甲の代名詞でもある複合装甲ですね。
 簡単に訳すと、それぞれの攻撃手段に対応に特化した装甲を重ねる事で、実質的にトンデモナイ厚さの装甲板と同等の防御力を獲得した装甲とする――って事でいいのかな?
 とても大雑把ですが、的確と言ってよろしいかと。
 代表的な装甲材は均質圧延鋼(惑星Ziの状況は不明ですが、本HPでは同質の材料とする)ですが、同材料は装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS)や成形炸薬(HEAT)への対抗力が『並』である事からこれらの攻撃に晒されると簡単に抜かれてしまいます。
 それに対抗する為、均質圧延鋼の内側にAPFSDSやHEATに特化した素材を仕込む事で、APFSDSやHEATに対する防御力を獲得しつつ、薄く(軽く)仕上げたのが本装甲となります。
 ちなみに、表層に均質圧延鋼が残っている理由は、内側に仕込んだ素材がAPFSDSやHEATにはめっぽう強い反面、歩兵が使うライフルの弾でも簡単に割れてしまうという欠点を隠す為です。
 もう一つ補足で、なんでこんなまどろっこしい方法をしているかと言うと――。
 歩兵が携帯できる最大火力(無反動砲)だけど、それの普及装甲への貫通力ですら700mm(HEAT)にもなるからだよ〜。 
 この値がどれぐらい凄いかと言うと……有名な戦艦の大和に配された一番厚い装甲が610mm(560mmという説もあり)ですので、それを鑑みれば現代火力の凄まじさが判って頂けるかと。
 ――あくまで例えであり、大和の装甲もただの鋼板では無いので、実際には、おそらく抜けません。
 ちなみに、90式戦車の正面装甲は、対APFSDSが742mm相当、対HEATが1181mm相当となっていますので、この値を見れば装甲の進化っぷりも判って頂けるかと。
 とは言え、戦闘ヘリや戦闘機、戦闘艦が積める攻撃手段も凄い事になっているので、現在の世では装甲の方が劣勢。
 つまりは「天敵にあたる機種に見つかったら終わり」が現在のトレンドですね。
 惑星Ziの話に戻るけど、アイアンコングはZAC2032年の実戦配備当初からこのタイプの装甲を使っているとの事で、薄い(軽い)割に固く、軽いが故に運動性も高いというトンデモゾイドだったって事ね。
 比較対象のゴジュラスがどうやら単一材料の重厚装甲だったようで、とても頑丈ですが重くて鈍重、瞬発力は高いですが逃げようと思えば容易に逃げられるという事も重ねれば、その脅威度が良く判ります。
 ちなみに、アイアンコングが現れた頃、へリック共和国軍は小型ゾイドの集中投入による対応を行いました。
 しかし、同機はこれを物ともせずにサクッと吹っ飛ばしている事から、後で述べるアイスメタル系装甲の様に対レーザー・ビーム系を表層に張っている仕様の複合装甲と考えられます。
 ……ここで補足を入れますと、複合装甲の構造上の欠点として同じ一点で耐えられるのは基本的に1発という物が挙げられます。
 ですので、数押しのゴリ押しで装甲を削り、その数を少しでも減らそうとしたへリック共和国軍側の対応もあながち的外れではなかったのですが――。
 レーザー・ビーム系の場合には該当する対レーザー・ビーム装甲の強度を超過しないとその1発にカウントできる有効打になりませんので、戦果ほぼ無し&人命無視の大失策となった訳です。
特殊チタニウム
 西方大陸戦争の頃のゴジュラスが張っていた装甲ね。
 その事実から、本HPでは惑星Ziの基本的な装甲部材として認識しております。
 これ以外だと、名もない鋳造装甲か、これまた材質不明の複合装甲になるんだけど……正直、単一材料の装甲だと信頼性が微妙よねー。
 どんな素材でも、不得手な弾種がある筈ですからね。
 とは言え、当時の最精鋭たるゴジュラスに導入された事からも判る通り、優れた素材である事は確かのようです。
 旧来の規格と比較し、軽量化に成功したとの事ですので、特性の候補としては――。
 1、従来の装甲よりも全ての要素が強固な素材である事から装甲を薄く出来た。
 2、強度は変わらないが単位重量が従来品よりも軽量である事から換装するだけで軽く仕上げる事が出来た。
 3、対APFSDS系と対レーザー・ビームに優れた適正を有しており、HEATは空間装甲で対処する事で軽量化する事が出来た。
 などが挙げられます。
 つーても独立戦争より後の時代だと、どんな兵装でも問題なく抜けるから……どんな特性を有していても関係ないので深く考えていないのが実情だけどね。
 身も蓋もありませんね、ゼフィリア。
中空装甲
 装甲と装甲の間(もしくは、起爆点と装甲との間)に空間を設ける事で、突入してくる弾頭の威力を低減させようという目的で配される仮想的な装甲です。
 HEATは『起爆点から科学エネルギー的な貫通力を発生させる』為、ケージ装甲の様に、本体を中心に、500mm位の間隔を空けて金属製の虫かごの様な枠を作れば――。
 無反動砲の成形炸薬弾頭:金属枠の端っこで起爆し、空気を50cmも貫通してやったぜー(ドヤァ)
 と、いう事が可能になります。
 上記の通り、HEATには有効な防御ですが、ケージ装甲の形状からも判る通り、それ以外の弾種には殆ど効果はありません。
 装甲の内側を中空にしているタイプは、その中空部分に軽くてAPFSDSにも通用する詰め物をする場合もあるみたいだけど……。
 まぁ、安価でありながらそこそこ使える手……と言うのが実情かな。
古代チタニウム合金
 第2次中央大陸戦争の代表的な大型ゾイド、ゴジュラスギガの代名詞的な特殊装甲材にして独立戦争後の高価な普及装甲です。
 とは言え、ステルススティンガーの一撃で大きく損壊したり、強度が出せない関節部だったとは言えグランチャーの一撃で擱座、挙句の果てにはセイスモサウルスのゼネバス砲でサクッと撃破されたりとあんまり強固なイメージが出せていないけれど……。
 まぁ、結構使える素材よ?
 単一材料で構築されている事から、厚さで強度が増して行くタイプの装甲であると考えられ――。
 ゴジュラスギガがレーザー・ビーム系に極めて高い抵抗力を発揮するEシールドを標準装備している事からも併せると、対APFSDSとHEATにとても強い装甲であると本HPでは思考しています。
 そして、ここからはちょっとした裏話ですが……。
 ウェシナ・サートラル――と言うかリバイン・アルバでは『スカイクラウ04』の自己修復機能を転用する事で、同素材を『安価』に『大量生産』出来る事から、同組織の主な資金源となっております。
 取引先は殆どウェシナ・エクスリックスで、製造に掛かったコストの倍の値段で売ってるわね。
 オフレコで話すと、結構ぼろい商ば――。
 ……意外と手堅い商売しているのですね、ゼフィリア。
 …………へ?
 ――?
 原価30〜40%、人件費等30〜40%、利益30%が商売の基本でしょう?
 今の発言から逆算すると、原価が50%と少々高めですが、フィーエルの事を利用している為に人件費などが格安で済む為、他の雑費を10〜20%と考えれば……30%以上の利益を確保出来ています。
 惑星Zi全ての国家が求める品であり、尚且つ独占禁止法なんていう制約も無いのですからウェシナがネオゼネバス帝国やへリック共和国に転売(※)出来ないぐらいに吹っ掛けても良いと考えていましたが……。
 補足だよー。(と言うか、話に入れないよー)
 ※:ウェシナの元に届く段階での価格ですら、へリック共和国の末端価格の1/10。
 い、いや〜、はははは……。
 ほら、ウェシナとは末永く友好的な関係を築きたいという気持ちの表れと言うか、そんなもんでお金稼がなくてもウェシナからふんだくってる利権で上手く行っているというか……。
 ――――。
 ラフィーア、この合金のもう1つの特徴であるジャミングウェーブへの抵抗力に関してはどうなのでしょうか?
 それに関しては少々懐疑的ですね。
 ウェーブ、つまりは波……そして電磁波変換していると言っている以上、伝達方法はそのまま電磁波であると考えられ――。
 そうであるならば、金属で囲って接地してしまえば効力は通らなくなります。
 また、妨害対象もゾイドコア自体ではなく、機体の電子系(操縦系統)に干渉しているとの事ですので、電装系に対策を加えた新規製造のゾイドであれば無力化できる筈なのですが……。
 ――つまり、結論は出てないと。
 ……一応、案としては、有機体制御の神経束方式との親和性が高く、機体制御を従来の電子式から有機体制御方式に切り替える為には必須だった、としています。
エルワチウム合金
準公式で紹介された、異様に軽い素材ね。
 記載されていた説明を簡単に訳すと、「強度のある発泡装甲」との事ですが――本HPではあまり過信はせず、特性が極端な装甲材、もしくは他の素材と重ね合わせる事で真価を発揮する素材、と考えています。
 ――あ、ちなみに説明書だと「エルワチウムゼロ」って書かれていたけれど、「素材に機体と同じ名前はおかしくね?」という考えから、本HPでは「ゼロ」の部分は削られたよ。
 ……説明に戻りますが、軽量で硬度があるとの事でしたので、本HPでは装甲以外でもフレームの材料にも使えるのではと、考えました。
 一言で言い表しますと、主材に使う対曲や要所に使う硬度に優れた軽量素材となり、機体の軽量化に大きく貢献する可能性がある、という事です。
 装甲としての特性も思考はしましたが、アルミニウムとかの代表例と同じく、軽量な素材の防御力は、見かけ上高くても実際には脆弱なのが基本ですからね。
 良く燃える、HEAT系ガン通し、硬度があるとの記述があったから逆を言えばよく割れる――と、考えれば弱点がごろごろ出てきます。
 まぁ、対APFSDSや対HEAT、もしかしたら対レーザー・ビーム系のどれかに高い防御力を有しており、パンツァーはそれを複合装甲に組み込む事で軽量化させ、イェーガーは他の適応外の防御特性をガン無視して単一装甲化した。
 ――なんて事も考えられますが……どちらにしても、防御性能はあまり期待できませんね。
古代チタニウム合金複合材
 ウェシナ・ファルストが開発した古代チタニウム合金の亜種ね。
 簡単に言えば、古代チタニウム合金を複合装甲化したと言うと判りやすいかもしれません。
 詳しく説明を行うとすれば、対APFSDSに特化させた改良型の古代チタニウム合金と対HEATの材質を複層化させた事で、通常の古代チタニウム合金よりも防御力で勝る素材とする事で軽量化を図り、対レーザー・ビーム系には対レーザー・ビームコーティングで凌ぐ――というのがその存在意義ですね。
 まぁ、命中率の高いレーザー・ビーム系を躱せと言ってる時点で終わってるけどねー。
 ゼニス・ラプターがブイブイ言わせてる頃は、ゼネバス砲に耐えられる事の方が珍しい時代です。
 ……そんな事を言われても困ります。
 同時期に活躍していた重コスト機のフルンティングやフェルティングはもうE転装甲付けてたけどねー。
 ……供給できる電力量に限りのあるただのゼニス・ラプターには、これしか無理だったんです。
古代チタニウム合金(超鋼型・耐曲型)
 共にウェシナとリバインアルバがスカイクラウ21を手に入れてから製造が可能となった新素材です。
 両方ともスカイクラウの構成素材であり、ウェシナとかでも存在自体はスカイクラウ21を入手する以前から知られていましたが、同艦の中にある自己修復装置が自機の修繕に使う分以上の製造が出来ない(=利用・運用出来ない)状態が長らく続いていました。
 しかし、ZAC2124年、製造方法を発見していた21がウェシナ側の陣営に加わった事で、本格的な製造・量産が可能となりました。  
 超鋼型はウェシナの改型よりもAPFSDSやHEATへの耐性が高い上、薄く仕上げる事が可能である事から複層型エネルギー転換装甲の表層装甲として必要不可欠の素材であり、耐曲型は装甲への使用は行いませんが、第5世代機の製造には必須と言われるフレームの素材になります。
 21の兵器工廠型という名は伊達ではないという事ね。
 本HPにおいて、TYPHON(ティフォン)社がOURAGAN(ウラガン)の様な高機動型の第5世代機を運用できていたのも、耐曲型の古代チタニウム合金を製造出来ていたからであり、超鋼型も装甲厚の低減(=軽量化)に貢献し、その機動力の向上に一役買っております。
エネルギー転換装甲
 本HPにおいて、古代ゾイド人文明(スカイクラウシリーズを保有していた派閥)の普及装甲です。
 アルバやリバイン・アルバ、ウェシナが使っている品はスカイクラウ経由の模造品であり、ZAC2124年ではその開発方法はロストテクノロジー扱いとなっている為、運用している現在でも研究・開発が今も進められている状態にあります。
 特性としましては――。
 装甲自体のAPFSDSやHEATに対する防御性能は低いですが、電力を加えてエネルギーフィールドを展開させる事により、非常に高い防御力と反発力、レーザー・ビーム兵器に対する抵抗力を持つようになるのが最大の特徴となります。
 ちなみに起動させてない時がどれ位脆弱かと言うと、駐機中の機体に対して工作員が無反動砲(HEAT)をぶち込んだ時、正面やや左手側からという最も厚い部分への被弾であったのにも関わらず敢え無く中破、擱座してたりするよ。
 ……戦闘機動中じゃない機体が脆いのは大凡の機動兵器全般に言える事ですので、その件はあんまり突かないでください。
 話を戻しまして……欠点としては起動中は常にエネルギー消費が発生する事と、多くの排熱が必要な事となります。
 なお、下方に記載されているEシールドを内包した特殊装甲と異なるのは、加えられた電力に対する防御効率が非常に高い事と、レーザー・ビーム系以外にも防御適正がある事となります。
 特にHEATに関しては圧倒的な適性を有してて、ゼネバス砲の直撃に耐えられる事からレーザー・ビーム系の対応装甲と考えられがちだけど実際にはHEATの方が得意ね。
 逆にAPFSDSやレールガン系は、防げない事は無いけれどAPFSDSの芯がエネルギーフィールドを突破して装甲面まで接触した場合……何割浸食されるとまずいんだっけ?
 4割です。
 そこまで到達された段階で、エネルギーフィールドの展開機能に障害が発生します。  
 ……通常の装甲の場合、100%完全に突破されるまで厚さに見合った防護能力を発揮するのと比較すれば、少々もろいと言えますね。
 そして、もう1つの問題はフィールドを支えている装甲を通して衝撃が本体にまで通る為、レールガン系の攻撃を受けた場合には本体の関節が持たない事。
 エネルギーフィールドもある程度は衝撃を低減させてはくれるんだけど、対第4.8世代級の大型レールガンは流石に無理だからねー。
 逆に言えば従来機の火器では破壊不可能な装甲と言えますが。
 あと、一応、非電化時に低出力(第1世代機が装備するような)レーザー・ビーム系の攻撃を受けた場合、自身の電力に転換できるという機能もありますが……。
 受けきれなかった場合損傷を被りますので実戦ではまず運用されない使用方法ですね。
 おっと……言い忘れたけど、略称はE転装甲ね。
エルワチウム合金複層材
 本HPの惑星Ziにおいて、超絶的な劣勢に置かれている航空ゾイドの救世主になった素材ね。
 ――んで、構造を簡単に訳すと……。
 エルワチウム合金製の装甲を表層装甲とし、内面に対レーザー・ビーム系のフィールど発生機構――EシールドジェネレーターやE転装甲を配した複合装甲もどき……で、あってたっけ?。
 問題ありません、ゼフィリア。
 補足としましては、表層装甲が防御力に不安あるエルワチウム合金である為、従来の航空ゾイドの様に高角砲やミサイル等の実弾対空兵器で簡単に破壊(※)できますが――。
(※):補足〜。
 内部がE転装甲を採用している場合でも、離陸重量を維持する為に同素材に比率は非常に少ない為、レーザー・ビーム系やHEAT系を防ぐのが精一杯で貫通・衝撃系は結構簡単に通る。
 強力化の一途を辿っていた陸戦ゾイドの対空レーザー・ビーム兵器――航空戦闘ゾイドを絶滅危惧種にまで追い込んだ元凶――に対し、ある程度の高度さえあれば対処が可能可能となりました。
 そして、その結果として航空ゾイドは再び高度を保った広域爆撃以外の仕事が出来る様になり、戦場の重要戦力として返り咲いて来た……と、言う訳です。
 コレができる前は、陸戦ゾイドの対空砲火が恐くて味方の航空支援も出来ないというヘタレ状態にまで堕ちていたからねー。
 とは言え、流石にゼネバス砲の様な衝撃力もある高威力の粒子ビーム砲が直撃した場合には即死確定ですが、掠った程度なら何とかなります。
 従来構造体だと掠っただけでも即死、他の機体の対空砲火ですら掠ったら危ないレベルだったからねー。
複層型エネルギー転換装甲
 ウェシナの最新鋭装甲材で、ゼニス・ラプターUDの更新型のゼニア・ラプターやエース用のゼリア・ラプターを作る少し前に量産が始まった素材ね。
 ……というか、ゼニアの方はこの装甲に対応させる為に態々作った機体だったわね。
 特性としては、エネルギー転換装甲の弱点である非電荷時の惰弱性とAPFSDS等への抵抗力を改善した、古代ゾイド人技術を含まない、ウェシナ(リバイン・アルバ)のオリジナル装甲材となります。
 まぁ、スカイクラウ(フィーエル達)の協力下で開発した品ですので、完全なオリジナル品と言い切るのは少々難がありますが……。
 これが開発・生産出来るようになった事で、ようやくウェシナはE転装甲の全容を把握出来た訳です。
 非電化時に被弾した低出力のレーザー・ビーム兵器のエネルギーを電力に変換出来る――という機能は無くなりましたが、そもそも耐えきれなければ装甲が破壊される&特殊チタニウム以下の防御力なので怖くて使えないというのが現場の意見であり、この機能の喪失は問題になっておりません。
 構造としては、本格的な量産の目途が立っていた古代チタニウム合金(超鋼型)を表層に張り、後ろ側にE転装甲を配する複合装甲タイプで――。
 表層の古代チタニウム合金(超鋼型)で非電化時に晒される奇襲弾やエネルギーフィールドを抜いてくるようなAPFSDSに対抗し、脆弱なE転装甲を防御。
 内側のE転装甲は、従来品と同じようにHEATとレーザー・ビームに極めて高い防御力を発揮するエネルギーフィールドを古代チタニウム合金(超鋼型)の外側に張る事で、表層装甲を防御する
 表層にE転装甲の面が無い為、エネルギーフィールドの形成効率が悪化(=消費電力の増大)や排熱面の減少による機体本体の排熱負荷の増大等の欠点もありますが、元から高い防御特性が更に向上し本HPで最強の量産可能な装甲と言えます。
アイスメタル装甲(NZ系再生産仕様)
 本HPではネオゼネバス帝国が再生成・再量産に成功した対レーザー・ビーム系装甲として設定されている特殊装甲だよね?
 原典のアイスメタル装甲自体が『対ビーム適正に優れる?』と言ったあまりよくわからない品である事から、このような形に落ち着きました。
 性質としましては、生成に多大な労力と高度な製錬技術を必要とするものの、非常に高いレベルの対レーザー・ビームへの防御力を有しつつ、電力を全く消費しない『ただの装甲』に分類される素材となります。
 そして、『ただの装甲』である事から奇襲等の異常事態に被弾しても防御力が変わらず、排熱等の問題が無い為にステルス性を損なわない――。
 等々、有効な利点の多い素材であり、対レーザー・ビーム系に限って言えばエネルギー転換装甲系よりも優れた装甲であると言えるでしょう。
 まぁ、逆に『ただの装甲』であるが故にレーザー・ビーム系以外に対しては脆弱であり、ネオゼネバス帝国ではコレの上に古代チタニウム合金等の対低速実弾用の装甲を張った上で、中に対APFSDSやHEATに特化した素材を組み込む複合装甲として運用しているわね。
 メリットとデメリットはそんな感じだけど、素材特有の問題は割れやすい……つーか、非対応弾種に貫通されるのは良いとしても、その状況に晒された時、非常に大きく破損する為、レーザー・ビーム系以外の損傷によって装甲としての機能が広範囲に渡って失ってしまうのが弱点かな。
 後発の装甲の癖に、40mm重機関砲や榴弾(グレネード)でゴリゴリ削れていくのも珍しいよねー。
 ま、実戦なら削っている内に手痛い反撃を食らうだろうけどね。
 ……色々ありますが、普通の装甲が一瞬で抜かれるゼネバス砲に耐えられるのは事実です。
 特性が極端なのは確かですが、使える装甲材ですよ。
 とは言え、他に重箱の隅を突く様に問題点をもう1つ上げると……原材料の入手のし難さ――となりますか。
 本来の原材料である特殊鉱石は、本来暗黒大陸(ニクスやテュルク)でしか産出されていなかった品でありますが、ネオゼネバス帝国は第2次中央大陸戦争時代で得た、各大陸の離島から得ています。
 本土から遠く離れた領土の維持には多くのコストが掛かり、遠隔地からの重要物資の輸送にも多くのリスクが伴い、それが問題点となります。
アイスメタル装甲(G系再生産仕様)
 ネオゼネバス帝国で生成に成功したアイスメタル装甲のガイロス帝国版ね。
 本来の原産国はガイロス帝国ですが、再生成でネオゼネバス帝国の後塵を拝した関係で、2番目の紹介になってります。
 あと、ネオゼネバス帝国と特許問題で盛大に揉めているよねー。
 ……第1時大陸間戦争で生成技術を喪失してから西方大陸戦争に至るまで、地道に復活への技術開発を進めていましたが、第2次大陸間戦争の時にネオゼネバス帝国に技術の大半を分捕られて技術レベルが後退。
 それでも挫けず地道に技術開発を続け、再生成に漕ぎ着けそうになった時にネオゼネバス帝国も再生成が成功した旨を発表――。
 ま、これで揉めない方がどうかしてますね。
(と言うか、ネオゼネバス帝国とガイロス帝国の間には揉め事しかありませんが)
 一応、ネオゼネバス帝国の弁護を致しますと、奪取した技術は結局参考程度の役にしか立たず(※)ネオゼネバス製とガイロス帝国製とは同じアイスメタル装甲を名乗っていながら、厳密には別物と言っていい状態となっております。
 (※)の補足〜。
 そもそも原材料が違う事から精製方法も異なり、耐えられるレーザー・ビーム系の温度にも差があるよ〜。
 ちなみに、別物と言っている以上当然品質にも差が出ており、ガイロス帝国製の品は厚みがある(=重い)上に衝撃によって割れやすく、ネオゼネバス製のは生産するのに高い技術力と繊細さが必要な為に大量生産しづらい、と、双方共に異なった欠点を持っています。
 まぁ、ゼネバス砲の直撃に耐えられる装甲を得た事で、第4.8世代機――ひいては防御を考慮した第5世代機の開発が可能となっただけでも諸外国には脅威ですが。
古代チタニウム合金(特装型)(=Eシールド内包型)
 ガイロス帝国の連中が複層型エネルギー転換装甲を真似して作った装甲ね。
 模倣と称しておりますが、ガイロス帝国はエネルギー転換装甲のサンプルを入手できた訳ではなく(※)その防御理論を理解し、その有用性を認めて地道に研究して得た結果として開発された素材となります。
 もう一回補足〜。
(※):軍の所属機に関しては厳重な運用方法の選定、国内の施設に関してはフィーエルが重点的な監視を行っており――ウェシナが無理をしていない事もあり、ZAC2144年の時点でも「まだ」ボロは出ていないよ〜。
 ……目障りではありますが、地道な研究で開発を成功させた点は認めてあげないといけません。
 しかし、効力発現中には電力をとんでもないレベルで消費する、また効力発現中でもレーザー・ビーム系以外の対抗力は古代チタニウム合金系と同じ強度である為、対4.8世代級のレールガンなら比較的簡単に突破される――。
 等の諸問題はありますが、特性的には複層型エネルギー転換装甲と同じ方向性の装甲であり、アイスメタル装甲(G系)で本体を構築し、重点部や可動装甲に本装甲を採用するのが後年のガイロス帝国のトレンドと推察されます。
 ――と、本HPにおける装甲の説明はこんな感じでしょうか。
 しっかし、ほとんど説明ねー。
 計画中の後2〜3回程もこんなノリの様ですよ?



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