運営雑談06:世代考察(オーバーファイブ)

 それでは、前回に続きまして本HPにおける世代の考察を開始します。
 今回は従来機より先――第4.5世代機から最高位の第5世代機までかな?
あ、カットインで補足すると、第4.5と第4.8世代機は100%オリジナル設定よ。
(第5に関しては一応まともな考察だと思うけど)
 はい。
 ……では、第5世代機の概要から始めましょうか。
 うぇ!? 最初は第4.5世代機じゃないの?
 後で詳しくお話しますが、第4.5と第4.8世代機は第5世代機が制定された後にウェシナが主導して制定した指標ですので、ここは歴史の流れ通りに行きます。
 第5世代機――他のと同じくピンキリだけど、一応現時点に置ける惑星Zi最強の機動兵器として君臨しているゾイド達ね。
 ……まぁ、それでも私は物足りないけれど。
 …………一応、搭乗を許されるだけでも保有国最高の名誉職なのですが。
 ラフィーア。
 ソレは追求しても仕方の無い事ですので、無視して考察を続けて下さい。
 ……それもそうですね。
 むー。
 なんか、蔑ろにされている気がする……。
 話を戻しますが、第5世代機として認定されるのに必要な条件は、「第4世代機以下と戦闘にならない事」です。
 ……?
 戦闘にならない?
 従来機が捕捉不可能な機動・運動性能や反撃不能な距離からの超長距離攻撃手段等を有している――。
 と、いう事です。
 機銃で命懸けの格闘戦をやっている空の戦場に、敵味方識別付きのレーダーと安価な熱源誘導ミサイルを持ち込むようなものね。
 ――まず戦いにならないって訳。
 ミサイルは高価ですので、短距離ミサイルでも対費用効果で足が出る可能性もありますが――。
 その例の通り、最適な運用をすれば戦局を揺るがす程の戦果を発現しますが、運用コストも凄まじい――と、言うのがこの世代全てに言える特徴でしょうか。
 そのコストも含め、立ち位置は超大型ゾイドに近い機体とお考えください。
 ちなみにデータリンクに関してはあやふやで、第4世代機並だったり、実用レベルの物を積んでいたりと色々だよ〜。
 次は第4.5世代機――ウェシナが制定した最初の指標ですね。
 言っている言葉をそのまま受け取ると、第4世代機と第5世代機の真ん中……。
 第4世代機には簡単に勝てるけど、第5世代機にはかなり厳しいって事?
 ……まぁ、あながち外れでは無いのですが――もう少し厳密な説明を言いたいですね。
 では、時代背景の補足を致しましょう。
 多少年代が前後致しますが、惑星Zi初の第5世代機、エナジーライガー(とセイスモサウルス)がその優位性を知らしめた西方大陸独立戦争終結後、列強国の間で第5世代機の保有数に制限を掛けようと言う流れが発生しました。
 発案は第5世代機開発で盛大に遅れを取っていたガイロス帝国。
 そして、試作機は在れど量産化の目途が付いていなかったヘリック共和国もソレに同調する事で、ウェシナ、ネオゼネバス帝国への風当たりは徐々に増していきました。
 しかし、国力で劣るが故に個々の性能で国防を成さねばならないネオゼネバス帝国が、そんなものに同調すれば国家がら滅ぶ事は容易に想像でき――。
 ウェシナも新規製造の主力量産ゾイドを第5〜準第5世代機(後の第4.5、第4.8世代機)に絞る事で、独立戦争時に大きく損耗した防衛力を早期に立て直したいと考えていました。
 その利害の一致からウェシナはネオゼネバス帝国と共謀し、第5世代機保有制限条約締結後に第4.5世代機を制定。
 ヘリック共和国に多大な利権(古代チタニウム合金の安価提供、協同開発計画の締結)を与える事でソレを認めさせ、保有制限条約の抜け道を構築した次第です。
 ちなみに、ウェシナがゼニス・ラプターを大量生産したのも、ネオゼネがセイスモサウルス改を第4.5世代機扱いにして量産を続けたのもこの企みが成功した結果ね。
 補足事項:セイスモサウルス改
 近接防御用の火器を全て排除し、生産性と運用性を向上させた後期生産仕様。
 保有制限条約に記載された項目そのままのフルスペック機を量産するのは流石に面目が立たなかったと言うのも少なからずありますが、用途を限定した事で運用数を大幅に増やす事が出来た機体。
 ……いいの、それ?
 条約なんて所詮外交力と方便の戦争です。
 ……各国の流れを読み、味方を増やしたネオゼネバス帝国やウェシナの勝利ですね。
 ――プリゼア。
 そもそも、ウェシナ側の代表は将来の貴女では?
 私は「まだ」知らないも〜ん。
 さて、指標が生まれた時代背景はこんな感じですが……話を戻しまして、第4.5世代機の考察に戻ります。
 まず、本指標の条件は「特定条件化で従来機と戦闘にならない事」が適合の条件となります。
 特定条件?
 ゼニス・ラプターなら「古代チタニウム合金複合材で形成された装甲を抜かれない」相手との戦闘。
 セイスモサウルスなら「中距離より内側に近接されない事」――と、言った感じです。
 他には……運用コストが第5世代機と比較してかなり安く済むのも特徴って聞いたかな。
 その辺りを詳しく説明しますと……第5世代機は戦闘能力も圧倒的ですが運用コストも破滅的ですので、同世代を量産機として据えると国防を成す前に国を破産させる危険性が出てきてしまいます。
 ですが、最適な運用を行った際に被害が極端に少なく済むと言うのはとても魅力的な特性であり、運用コストを可能な限り削減した上で、第5世代機並みの優位性を発揮できる機体として開発されたのが第4.5世代機という訳です。
 運用コストを増大させている主な原因になっている機動性をあえて低下させ、重厚な防御力や長大な射程、圧倒的な火力等で従来機を寄り付かせないのがこの世代の基本方針だけど――。
 その状況を突破されると従来機でも墜とせるから、基礎性能で既に上回っている第5世代機はまさに天敵ね。
 ちなみに、この思想を更に発展させたのが第4.8世代機だけど……詳しい話は下の本項目に任せるよ。
 あ、補足になるけれど、セイスモは近づかれなかれば第5世代機も一方的に殺れるから、後に第4.8世代機が制定された時にその世代に昇格してるよ。
 ……在り方が特徴的なだけあって、時代に翻弄されちゃってるんだね〜。
 ――最後は第4.8世代機です。
 先程チラッとゼフィリアが口走りましたが、本指標の条件は「特定条件下で第5世代機を迎撃出来る機体」となります。
 ――?
 第5世代機に対抗できるんなら、もう第5世代機じゃないの?
 色々と込み入った事情があるので、そんなに簡単な事ではないのですが……簡単に言ってしまえば、最大の相違点は高い戦闘能力を有しながらも運用コストがとても安価である、と言う事です。
 ……どうやって?
 そのぶっ飛んだ機動性が売りなのが第5世代機だけど、早いって事は機体に相応の負担が掛かっているって事で――その分維持が大変って事でもあるの。
 そんじゃぁ、逆転の発想で機動性能をわざと低く設計し、その分のキャパシティを他のスペックに回せば、維持費が安くて強い機体が作れるんじゃね?
 と、そんな思想の下で開発され、成功を見たのがこの世代って訳。
 ……私はこの風潮嫌いなんだけど。
 だいたい、技術革新が技術革新が進んで行けば、そんな杞憂は無くなって行くんだから、じゃんじゃか凄い機体作って基礎技術を上げて行けばいいじゃん。
 エナジーライガーからエナジーライガー改への更新点が稼働時間の解決だけに留まった事からも判る通り、ネオゼネバス帝国ですらその技術向上に手間取り、運用コストを下げられないのが実情です。
 地に足付けて、ゆっくり進んで行くのが人間の道なんですよ、ゼフィー。
 補足事項:エナジーライガー改
 稼働時間問題解決の為、エナジーチャージャーを更新型に換装した仕様。
 稼動時にエネルギーの容量装置となるゾイドコアが損傷した際に発生する暴走問題は、炉に安全弁を設ける事で対応しましたが――。
 被弾衝撃等で弁が開放されてしまう問題が発生しており、現在も改良が進められております。
 むー。
 最後の方は少し脱線してしまいましたが、これがプリゼアが言った疑問の答えです。
 簡単に言い直すと、逃げる第5世代機を追う事は出来ませんが攻めてくる第5世代機を撃墜する事は出来ると言う事になりますね。
 そして、更に言葉を加えると、機動・運動性能は従来機でもなんとか捕捉出来る程度である為、どんな機体とも戦闘になってしまう。
 ――故に、第5世代機の様な常軌を逸した急襲を行う事は出来ません。
 同世代の問題点を要約すると、攻勢時に置いては従来機と同じ様に着実に戦線を伸ばして行くの基本戦術となる事から、敵方も対策を考え易く――。
 長期戦となるのが必至となるという事となります。
 ほらほら、やっぱりブリッツ・クリーク(電撃戦=機動こそ力)が出来る第5世代機の方がいいじゃん!
 第5世代機は攻撃する為の戦力、 第4.8世代機は防衛する為の戦力と割り切っています。
 元々の運用思想が違うのですから、使い方を比べても仕方ありません。



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