運営雑談03:小型ゾイド〜超大型ゾイド

 少々唐突ではありますが――。
 今回は本HPでの小型〜超大型までのゾイドの立ち位置の説明を行います。
 いずれ小説内でも引用するかもしれませんが、別枠で作っておいた方が良いと判断しました。
 少し前から装甲板が『世代に関するネタを書きたいなー』、『あー、でもそれなら各ゾイドのサイズの特徴も書いた方がいいなー』と思っていたのを文面化したんだけど――。
 「何の脈略も無く」、「唐突に」が運営雑談の基本運営になりそうです〜。
 では、まずは小型ゾイド――凡例として、歩兵のように運用される『ゴドス』系や特殊運用の筆頭である『モルガ』系、傑作機である『ガンスナイパー』を挙げましょうか。
 機体のサイズが小さい為に耐久力の向上が難しく、その上積載量にも乏しい為に大火力兵器の運用が難しいですが……。
 その代わりにサイズ相応のコストによって大量投入しやすいという絶大な利点があり、「大型ゾイドの護衛」から「市街の制圧や警備」、「補給路の護衛」や「進軍補助の工兵」と、雑用一般を受け持つ軍隊に無くてはならないゾイドとなります。
 特に市街地戦でよく使われるので有名だけど――。
 ゾイドの側からすると、この場所はどこに無反動砲を背負った歩兵が潜んでいるか判らないから、超大型より小さな機体では『歩兵の一撃』で撃破・行動不能に陥ってしまう可能性があるんだよねー。
 そして、歩兵からしたら小型だろうと大型だろうと出会ったら死亡確定――つまり、アタックゾイド以上のゾイドであれば何だろうと死神な訳だから、それなら万が一に反撃を受けても安く済む小型ゾイドが良く使われている訳。
 ……まぁ、ソレだけが理由ではなく、小さいから小回りが効く、細い路地の先にも入っていける等の利点がある為に運用されるのですが。
 あ、補足だよ〜。
(当然、無反動砲の成形炸薬弾じゃ大型(中型)陸戦ゾイドの装甲を破るのは難しいけれど、市街地だと障害物による索敵不良や足止めで引っ掛かる時も多く、そんな時に関節やダクト類を狙われたらすごーく危ないんだよ〜)
 更に追加で補足致しますが、超大型ゾイドが市街地に侵入した場合、攻略対象(もしくは防衛対象)である町自体が酷い状況となりますので、本サイズの投入はこの場では想定致しません。
 防衛戦の際に、少し動ける固定砲台代りにレッドホーン(大型ゾイド)を使う場合がありますが――基本的には市街地戦の主力は幾ら落とされても大勢に影響を及ぼさない小型ゾイドの役割となる訳です。
 そうだよねー。
 ジェノザウラー(これも大型ゾイド)とか無駄に高性能な機体を導入しようものなら、随伴歩兵が付いて行けない&不用意に動こうものならホバーの排熱で焼き殺しかねないもんねー。
 ――まぁ、そういった機体も敵の小型ゾイドが密集して激しく抵抗している場所に投入、撃破後速攻で安全圏まで退避させるとかなら使い道がありますので、そういった細かい使い方は担当の指揮官次第ですが――。
 総括としましては、市街地の主は小型ゾイドと言う事です。
 他の用途における小型ゾイドは――専門職とも言える『プテラス』等の航空ゾイド、対地攻撃専門の『サイカーチス』、陸河両用の『バリゲーター』とかは用途が特殊過ぎる為、説明するとなるとそれぞれに専用の考察が必要になります。
 ラフィーアの総括をより広く表すと、戦場の実質的な主力――基本どこにでも居るのが小型ゾイドの立ち位置になるんだよ〜。
 まぁ、ついでに付け加えると……カノントータスという例外以外は総じて火力に乏しいから、同世代の自機以上のゾイド――大型ゾイド辺りになるとまず太刀打ちできないから、性能に考慮はするでも生産性を第一に……って言うのも共通的な特徴かな?
 その通りです、ゼフィー。
 ……次は中型ゾイドですね。
 該当する範例は……高速戦闘支援機である『コマンドウルフ』、重攻撃用の『アロザウラー』、海上戦闘用の『プラキオス』でしょうか。
 特にコマンドウルフはその使い易い性能もそうだけど、砂漠にも居られる、寒冷地にも居られる――。
 つまりはどこにでもいける子であるが故に傑作機と言われているんだよね?
 はい。通常の兵器では考慮されない――ゾイド特有の要因ではありますが、ゾイドは元来の生息域と活動可能域が綿密に関係する兵器です。
ついでに他の例を挙げると――。
 トカゲや虫系全般は低温下ではその運用コストが馬鹿みたいに跳ね上がるんで、とてもじゃないけれど戦力にならず……一応万能っぽい哺乳類系も、元来の生息域と違う場所に放り込まれるととたんに性能が落っこちる。
 変温動物系を寒冷地に放り込む場合、コア周りを暖めておかないといけないから燃料ドカ食いする上に排熱で敵側に存在が速攻で露見する。
 熊型など平均して寒い所を好むタイプは砂漠等が大の苦手で、慣れさせてからでもオーバーヒートであっさりぶっ倒れる事がある、と。
 有用な話ではありましたが……また、話が少々ずれてしまいましたね。
 ……フィーエル、話を戻してください。
 了解しました、ラフィーア。
 ――本項で挙げる中型ゾイドは、小型ゾイドよりも体躯で勝る為に重装甲化による恩恵を受け易く、積載量も高い――それでも同じ技術レベルで作られた大型ゾイドに単独で立ち向かうのは厳しいですが、コスト的な観点から数の優位を取りやすいのが特徴です。
 そして、そんな実態故に『小型ゾイドの護衛』、『大型ゾイドの支援』という雑用から『主力としての運用』まで、そこそこのコストで何でもこなす事ができる万能さんだったりします〜。
 中途半端と言えなくもないんだけど……大型ゾイドはどーやっても中型の倍以上のコストが掛かるからね。
 数が桁違いになるゾイドはここまでのサイズになるかな。
 大型ゾイドは性能も圧倒的になるけれど、サイズ的にどうやっても『大きな身体』という余分なコストが掛かっちゃうからねー。
 ―― 総括としては、数居る難敵……と言った所でしょうか。
 作品の尺の関係で敵味方の機体が大型ゾイドばっかりって事はよくあるけれど――多分、戦場で一番頑張ってるのはこのサイズね。
 ……さて、では次は――旗機としても使われる戦場の華、大型ゾイドに移りましょう。
 該当する例は――『アイアンコング』、『レッドホーン』、『ブレードライガー』、『バーサークフューラー』等となります。
 尚、『ゴジュラス』はロールアウトから暫くは超大型に分類しても良い立ち位置に居ましたが、今回はこのサイズに分類します。
 機甲部隊、砲撃部隊、高速戦闘部隊、装甲機動部隊等、それぞれの旗機として運用される他――。
 『超大型ゾイドの撃墜』、『大型ゾイドの迎撃』、『中・小型ゾイドの駆逐』と、比較的重要な役割を押し付けられる事が多いサイズとなります。
 ちなみに、指揮官は味方を盾にしてでも生き残らなくてはならない義務がある為、機動・運動性や装甲・耐久力に優れている本サイズは指揮官が搭乗する機体である事も多々あります。
 ――まぁ、それ故に狙われ易くなってしまいますので、似た様な機体を影武者にするのが常ですが。
 中型ゾイドと役割が似ているけれど、『なんとしても突破しなくてならない戦場』に行って『目的を達成する』という重要な役目を任される事が多いのが特徴かな?
 その似通った点の違いを説明する為――。
 少々乱暴な表し方ですが、大型ゾイド1機で中型ゾイド2機分の働きが出来ますが、コストは平均3倍強掛かる、と仮定します。
 補足だよ〜。
(まず、機体サイズが大きい為に保守・運用に大きなコストが必要になって……その上で素体となるコアの入手が難しい為に更にコストが掛かり、そして数が少ないが為にコスト圧縮がしずらくなる――凄い悪循環だね〜)
 その結果とし、大型ゾイドの性能は圧倒的ですが単純なコスト差により、まともに中型ゾイドとぶつかれば数によって敗退します。
 同技術で作られていたとすれば、火力が同じか、装甲が同じか……それとも機動・運動性能が拮抗しているか――まぁ、総合力では大型ゾイドが確実に勝っているけれど、3倍の火線にさらされる訳だからね。
 普通の人達じゃひっくり返せないよねー。
 故に、小型・中型ゾイド等との混成部隊とし、お互いの欠点を補い合うのが常になっているという訳です。
 有名な所だと、ゴジュラスとその護衛として使われるゴドスや、代が変わってゴジュラスギガとその護衛のアロザウラー、 高速部隊で言うとシールドライガーとコマンドウルフと言った所?
 大型ゾイドの火力・防御力を盾に護衛ゾイドが戦闘エリアを制圧し、護衛が当たると甚大な被害が被りそうな強敵は大型ゾイドが率先して相手をする――基本運用はこんな感じです。
 では、最後に桁違いの性能と運用コストを有する戦場の支配者、超大型ゾイドに移りましょう。
 例として挙げられる機体は『ウルトラザウルス』 『デスザウラー』、『マッドサンダー』、『セイスモサウルス』と言った所でしょうか。
 尚、ギルベイダー以降から第2次大陸間戦争勃発までの間の機体は常識から外れている為、この場では想定しません。
 超大型ゾイドの欠点の1つを飛行させる事で無力化した点は『画期的ぃー』と言えるのですが、装甲強度を主体に常識の範囲を超えてしまっていますので。
 なんか特殊な防御装置を背負ってるらしいけど、ちょっと構造が判らないからねー。
 考察に戻りますが、このサイズのゾイドはその巨体により、他のサイズでは運用する事が出来ない程の重装備と重装甲を施されており、同じ技術レベルの機体では撃墜が殆ど不可能と言える程の戦力を持った機体となります。
 反面、その重量から機動力に問題がある点が欠点となりますが――直接戦闘時の戦闘力は圧倒的であり、2世代後のゾイドとも互角以上の結果を残したという記録が多く残されています。
 サイズから見て判る通り、桁違いの対衝撃性能も有しているから同サイズ以下の火砲はまず通らず、保有する火力も圧倒的だから同サイズ以下は掠めただけでも下手すれば大破。
 ぶっちゃけリアルチートよねぇ……。 
 最初期のゾイドである『ゴジュラス』が長年に渡って主力ゾイドとしての運用に耐えられたのもこの点にあり、長年に渡って対抗策の無かったゼネバス帝国の苦労が偲ばれます。
 なお、大型ゾイドの目的に『超大型ゾイドの撃墜』という項目がありますが、実際にジャイアントキリングを成すと言うのは奇跡の親戚と言える程の困難が付き纏います。
 まぁ、相手は天文学的なコストの子だからねー。
 一応、理論の範囲内の運用コストに居る大型ゾイドであれば、10機位の損失は釣り合う。
 ……というか、寧ろそれ位で撃破できたら大金星?。
 しかし、そんな存在でありながらこのサイズの直接戦闘型が戦場から姿を消していったのは、機動力に乏しい一個体が戦況を動かす様な状況が少なくなった事――つまりは、世の中が機動戦を重視する様になったという経緯があります。
 高速ゾイド部隊だと、迂回して補給路となる後方を引っ掻き回して即時後退――なんて事をよくやるからねー。
 それを効果的に防御する為には迎撃側も機動力と戦闘力を両立した機体を多数求めた結果、お金が回らなくなって消えて行ったと。
 そんな状況の中、セイスモはその長射程によって存在意義を確立し、単機で圧倒的とも言える支配領域を発生させる事でこの世知辛い世の中で生き残っています。
 ですが、近接戦闘能力はお世辞にも優れているとは言えない仕様ですので、接近さえしてしまえばジャイアントキリングし放題です。
 ――ですが、万が一近代技術の粋を集めた直接戦闘型の超大ゾイドなんてものが現れ、それを撃破しなくては目的が達成できない事態が発生した場合、攻略側は大変苦戦するでしょうね。



トップへ戻る   運営雑談リストへ inserted by FC2 system