防御思想
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防御思想
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まぁ、攻撃を重視した小型ゾイドならこれでも十分ではないでしょうか。
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あれー? こっちの紙装甲はいいのー?
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まぁ、基本消耗品と言える小型ゾイドですし。
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兵員輸送車とか自走砲とか、歩兵のライフル弾に耐えられればそれでオッケー(それすら不可能な奴も居る)な戦闘車両とかも実際に居るからねー。
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そして、数を必要とする小型ゾイドが大型ゾイドの運用する火砲に耐えられるようにするのはコスト的な意味で現実味がありませんので……この場合の選択に間違いはありません。
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それに、脚部等ですが――とてもよく考えられている部位もありますからね。
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……脚部? う〜ん、確かにここだけ重装甲だけど……なんで?
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フィーエル、説明。
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機体形状から判るように、ゴドスは装甲部位が下部に集中しております。
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これは最大威力を発現する為の攻撃手段であるキックによってフレームが損傷しないようにする意図があると思考出来ますが、対歩兵用の対策であると推察する事も出来ます。
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歩兵が所有する兵装で小型ゾイド以上のゾイドを撃破する場合、威力・命中率の関係から接近するのが必須条件となり――。
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この条件を鑑みた場合、下方から攻撃への対策を重視すれば、小型ゾイドが最も多く対処しなければならない対人攻撃時に優位を取りやすくなります。
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まぁ、ビルの上に待ち伏せてからぶっ放せれば下部装甲とか無視できるんだけど……そんな事したら、随伴歩兵とかからの反撃で撃った本人も蜂の巣だからねー。
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攻撃思想
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攻撃思想
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最初期の機体故に少々貧弱と思われがちですが……攻撃面だけを取れば、小型ゾイドとは思えず、また第1次の中頃ぐらいでも通用しそうな高い火力とバリエーションを有しています。
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小型ながらも強力な主砲(選択式)と射角が狭かったり前方向への撃ち方がユーモラスだったりするけど、比較的優秀な副砲群……。
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以前に他のゾイドに対して言ったような気がするけど……よくもこんだけ積んだものねー。
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しかも、当時の敵主力ゾイドに有効打を与えるに十分な火力を有しながらも、それらは全て『補助兵装』。
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本ゾイド最大の醍醐味は長大な脚部と素体特性を最大限に生かした『キック』が最大火力になっているとの事。
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リスキーな格闘戦を挑まなくけても、大体は主砲で落とせるんだけど……同じ世代だと、ゲルダーみたいな重装甲型も居たからねー。
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装甲が皆無の為、相対距離が近くなればなるほど受ける損害が大きくなる可能性もありますが、全ての敵機に対抗出来る事……これがロールアウトからしばらくの間無敵時代を築けた理由でしょうね。
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だけど、これだけ火砲が多いと乗ってる人が使用選択するの大変そうだけどね〜。
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副砲群を対空砲と運用した場合にも、サイズの関係から射程が短く、自衛目的にしか運用出来ないのも欠点です。
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……まぁ、火器運用に関しては別名懲罰席とも言われている後部座席がありますし、惑星Ziの特殊な大気状態から航空ゾイドの射程もそう長くはありませんから、ロールアウトした頃はこれで十分だったのだと思いますよ。
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総合評価
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総合評価
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まぁ、良くも悪くも最初期ゾイド、ガリウスの最終更新型ね。
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元々が「改造の終着点」ですからこれ以上の改造等安価に出来る筈も無く、第1次初期以降に露見する性能の低さは生産性から来る数でカバー。
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防御軽視による損害(パイロットという人的被害含む)は「蟲族」と称される最下層民の出血で補ったのでしょうね。
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……なにその怖い話。
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まぁ、どこの国にもある話ですが……あの国の差別と言うか暗部はなかなか凄いらしいですからね。
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じゃなかったらゼネバス帝国なんて興らないし、大陸間戦争も起こらないって。
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――ゴドスの話に戻りますが、第1次の中盤までは「数」で何とか押し切れていたものの、それ以降では個々のゾイドの性能向上に付いて行けずに2線級以下の防衛用に転換されていった、との事。
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第2次の頃になると、様々な環境の変化によって主力小型ゾイドとして返り咲き、コアジェネレーター等々の中枢部に至るまで様々な近代化改修を受けたみたいだけど――。
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基本フレームの積載容量がいっぱいっぱいだから結局装甲はまともに増強されず、機動力・運動性能も殆ど据え置き。
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当時のへリック共和国が国力の回復に力を注いでいたとはいえ、軍隊の主力となる小型ゾイドがこんな状態なのですから緒戦の惨敗っぷりも当然ですね。
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あれ、色々な策謀の結果として戦線が硬直したけど……ガイロス帝国がキチンと上手くやってればそのまま中央大陸まで行けたよね、きっと。
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