ゾイド考察:シンカー

戦歴考察
戦歴考察
 初登場は第1次中央大陸戦争の初期……。
 最初期の大型ゾイド、ピガザウロがまだ運用されていた頃にロールアウトしたゾイドですね。
 ――これ一つ取っただけでも、ゼネバス帝国は未来に行っちゃってるって判るわね。
 「殴り合い上等。部隊行動? 何それおいしいの?」
 ――みたいな頃に本格的で付加機能もすんごい戦闘攻撃機を出してきたんだもんね〜。
 ……戦歴を続けますと、小型ゾイドが良くクローズアップされていた第1次の中期頃まで、爆撃任務で大活躍している描写がよく写され……。
 航空ゾイドとしてはレドラーが、潜水型としてはウォディックがロールアウトするまで出力として運用され続けたと考えられます。
 殆ど場所を選ばずに活躍出来るゾイドだから、専門性の高い後発機が作られた後でも活躍出来そうなもんだけどねぇ……。
 状況を確認出来ない以上、運用状況は予測でしかありませんが――。
 第2次大陸間戦争において、初戦ではその存在を確認出来ない事から、大異変以前にも個体数に異常が発生した可能性もあります。
 まぁ、最終的には再生産を果していますので、へリック共和国軍の悩みの種は尽きませんね。


防御思想
防御思想
 バトルストーリー等で『深海の重圧に堪える重厚な装甲も――』などと記載され、強固な装甲を持ちながら空も飛べる脅威のゾイドと思われがちですが……。
 実の所は、見掛けだけは重装甲っぽく見える、ナンチャッテ重装甲ゾイドね。
 え〜と……なんで?
 圧力に堪える装甲と攻撃に耐える装甲は別物であり――それを同一であると誤認した製作者の知識不足が原因ですね。
 まず、潜る方に必要な装甲ですが――。
 常識的な問題として、潜れば水圧が掛かります。
 ……えらく基本的な事から入るわね。
 そして、その全身に掛かる圧力に対抗する必要性から、完全な全身装甲方式が必須となり……。
 同時に『装甲(外装)を破壊される=潜航に重大な損害』が発生する危険性が極めて高い事から、なるべく単純にして強固な単一素材による重厚な装甲が望まれます。
 ま、海の圧力って言うのは――強引に言ってしまえば、全身隈なく確実でほぼ一定な攻撃を受けている様なものだからね。
 技術が発達すると、二重化したりバラストタンクの配置を工夫したりする事で潜航可能深度と生存性を向上させたりしますが……。
 単一部材(=割れ難い)はAPFSDSやHEATの餌食だもんねぇ。
 んじゃ、次は通常の装甲ね。
 ――こっちはフィーエルにやらせようかしら。
 通常装甲は着弾時に破壊される事で、昨今の強大過ぎる火力を受け流すのが常道となっております。
 また多種多様な弾種に対抗出来るよう、複数の素材を使用するのも常道であり――破損部位を速やかに交換する為に脱着し易いものも望まれます。
 ……正反対だね。
 ええ、その通りよ。
 故に、『潜る』と言う戦略・戦術的に極めて高い優位性を持つシンカーは耐圧装甲を捨てられず、通常の徹甲弾(AP)しか防げないゾイドになると言う訳です。
 まぁ、基本被弾したらお終いな航空ゾイドが、機銃にある程度(堪える)は水中に潜るはするだけでも凄い事なんだけどね。
 潜っちゃえば、どんなに装甲が薄くても爆雷や対潜魚雷以外怖くなくなるもんね〜。
 他に述べる事があるするならば……。
 上記の考察は通常の耐圧装甲(高張力鋼)と想定した物であり、装甲素材が異なれば適正も変わってきます。
 ま、それでも単一部材は何処かの防御適正に穴があるから――装甲を当てにするのは止めた方が良いわね。
 軽くて良い素材は非常に高価であると言う事も付け加えておきます。


攻撃思想
攻撃思想
 兵装は2門のARZ加速ビーム砲と4発のホーミング魚雷。
 シンプルだけど、それ故に無駄のない良い選択をしているわね。
 名のあるレーダーやソナーを積んでいない事から、魚雷のロックオン範囲は短そうですが……。
 惑星Ziでは索敵系その物が使いにくく、ホーミング魚雷も高精度撃ちっ放しのゾイドコア誘導で有名ですからね……問題にはならなかったのでしょう。
 形状も空戦に向いた形してるし、結構良いんじゃない?
 その通りです。
 そして――。
 ここでも空潜両用が大きな優位性となって現れていますね。
 私は知らない感覚だけど、戦闘を優位に進めるのは不意の一撃や予想外の行動らしいから――。
 洋上を飛行・航行中、いきなり迎撃機が下面に現れたり、雷撃や空襲を受ける……受ける側からしたら溜まったもんじゃないんだろうねー。
 航空ゾイドでありながら待ち伏せや潜入が出来る……へリック共和国軍はよくこんな化け物ゾイドに対処出来たものです。


補足事項
補足事項
 上の方で補足事項も含めて話尽くしちゃった気がするんだけど……。
 重ねて説明するなら、マッハ0.9の亜音速で飛行可能、水中か水上かは判りませんが60ノットの高速(※)で水がある所を突っ走るバケモノですね。
(※)の補足〜。
 機密事項が絡むみたいで正確な値は開示されていないけれど、実在の戦闘艦艇の速度は20〜30ノット、昔の記録で40ノット位。
 ちなみに、60ノットは111.12km/hね。
 特に何が燃焼剤(推進剤)と明記していない2基のロケットブースターが主な推進原の筈ですが……よほどの優秀なのでしょうね。
 あ、ちなみに水上(水中)だと、後ろの方に付いている小さなスクリューで出している可能性もあるよ〜。
 こんなに小さいのであの超高速を出しているとは考えにくいから、隠密行動時専用の品だろうけどね。


総合評価
総合評価
 一言で言えば――バケモノね。
 こんな小型ゾイドに言ちゃうのはどうかと思うけど……。
 ……まぁ、事実ですからね。
 圧倒的な火力も、驚異的な装甲も、使える場所が無ければ意味がありません。
 そう考えれば、惑星状の如何なる場所にでも(※)過不足無い火力を持ち込める本ゾイドがどれだけ優秀かが判ります。
(※)補足〜。
 多分、成層圏層並の高高度は無理かも。
 しかも、それに「密かに」だったり「高速に」だったりが追加されたりもするからねぇ……。
 その分保守点検のコストがトンデモナイ事になっているかもしれませんが――。
 凄まじいゾイドである事に変わりはありません。



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