希望の貝殻 用語


ウェシナ
 北エウロペ大陸を統治する連合国、『西方大陸都市国家連合』の略称。
 複数の都市国家が連なった連合国家ではあるが、御三家(エクスリックス、ファルスト、サートラル)によって全体主義と権威主義体制を程好く混ぜた単一国家の様な統治を成している。


TYPHON社
 ウェシナ・ニザム領オルリア市に本社を置く、ネオゼネバス・ガイロス帝国系ゾイドの総合メーカーにして軍需企業。
 ニザム地方唯一の大企業であり、昨今では発電事業や鉄鋼業等でも成功を収め、総合商社的な一面を見せはじめている。だが、その裏には――。
 尚、ネオゼネバス・ガイロス系ゾイドを主に取り扱っているが、同国の資本は殆ど入っていない独立民間企業である。


TYPHON社警備部(実働部隊)
 TYPHON社が自社施設警備用として組織している戦闘ゾイド部隊。
 昨今ではウェシナ・ニザム領オルリア市の関連企業に対する施設警備業も始めているが、一企業体が有するには過剰とも思えるその戦力はウェシナの議会で度々問題となっている。
 だが、ニザム領の劣悪な治安状況から已むなしとされ、その活動に制限は設けられていない。


ウェシナ・ニザム領
 西方大陸独立戦争の結果、ウェシナの領土となったものの戦中の荒廃から明確な自治体制が確立されていない仮称都市。
 現時点では経済価値の乏しいエリアではあるが、ウェシナのガイロス帝国に対する防衛計画の要地である事から、ウェシナ・ファルストが暫定的に軍政を布いている。
 ちなみにその立地的重要性からガイロス帝国軍の工作員や反体制派の巣窟と化しており、二クシー基地の外苑都市では小規模なテロ攻撃が散発的に発生している。


ZA能力者
 ゾイドに対し、様々な干渉を行う事が可能な才能を持った人物の総称。
 その力の由縁は古代ゾイド人の血が強いと言う説が一般的。
 ゾイドの存在を感じる“探知”、ゾイドと繋がりつつコアの力を強める“同調”、離れたゾイドを操る“機操”、ゾイドコアの想いを読める“読心”がウェシナによって体系化されているが、一纏めで“感覚”と称する人間もいる。


オーガノイドシステム(OS)
 ゾイドコアに対して付与する事で高い出力を発揮出来るようになる古代技術の一つ。
 ゾイドコアが常時覚醒状態となってしまう事からエネルギー消費量が増大し、コアの寿命も縮まる等の弊害が発生するものの、安価に大出力のゾイドコアを得られる事からウェシナの新鋭機であるゼニス・ラプターを主に導入されている。
 また、その凶暴性がZA能力者の“同調”を介して彼等の能力全てを阻害する副次効果も有する。


TYPHON社(裏)
 社長であるアイヴァン・グランフォードの意思の元、ウェシナ・ニザム領の独立を謀る同エリア最大の反体制勢力。
 古代種グリフティフォオンの戦略兵器を要諦としたウェシナからの独立を画策し、暗躍している。
 尚、独立後の展望としては古代種の技術を解析して量産した第5世代機群の戦力とウェシナ・ガイロスの両国から見た立地的重要性を盾にした中立を目指しており、現在はソレ等の状況を利用しての電撃的な独立策『決起』を密かに押し進めている。


リバイン・アルバ
 ウェシナ・サートラルを隠れ蓑としてウェシナに介入するZA能力者の協力・補助組織。
 古代種スカイクラウ04を主とした多くの古代ゾイド人の技術を保有しており、ウェシナ側の協力者達の要望の元、同連合の安定の為に暗躍している。
 尚、ウェシナが運用している古代技術のほぼ全ての提供元でもある。


ラファル/ウラガン
 TYPHON社がグリフティフォオンより得られた技術を転用し、開発した第5世代の大型高速ゾイド。
 ネオゼネバス帝国軍が有する2大ゾイド、セイスモサウルスの火力とエナジーライガーの機動力を両立させたという驚異的な性能を持ったゾイドであり、『決起』における通常戦力の要として製造が続けられている。
 尚、ラファルが試作量産型、ウラガンが正式量産型となる。


ゼニス・ラプター
 ウェシナ軍が運用している第4.5世代の中型ゾイド。
 古代チタニウム合金複合材を多用した驚異の防御性能と過不足ない火力と機動力を有する量産ゾイドであり、ヘリック共和国軍の主力大型ゾイドゴジュラスギガと同等かそれ以上の戦力を有すると言う中型ゾイドにあるまじき性能を持つ。
 しかし、ラファルとのキルレシオは9対1となかなか厳しい状況に晒されている。


強化型ゼニス・ラプター(ゼニス・ラプター改/ゼニス・ラプターUD)
 ウェシナが開発中の次世代型ゼニス・ラプター。
 装甲の全てをエネルギー転換装甲に換装したタイプで、従来機よりも実弾防御で若干劣るもののHEAT系やエネルギー系に対して極めて高い耐久力を有する。
 またコアジェネレーターの発電量も大きく増大しており、射程の短いゼネバス砲とも称されるハイ・レーザーライフルを標準装備する事で、火力も増強されている。
 登録は第4.8世代機と記載されているが、機体特性の関係からラファル/ウラガンの天敵となる。


グリフティフォオン
 全長1.3kmにもなる螺旋貝(オゥルガシェル)型の超巨大ゾイド。
 TYPHON社の本社施設地下深くに埋没していた古代種であり、再起動後に同社の古代技術や発電、新鋭鉄鋼技術の提供元となる。
 尚、その指示系統の根幹としてナノマシン技術の粋である人型の管理ユニットを有しており、同艦への命令全般は同ユニットを介して行われる。


古代種
 古代ゾイド人が運用したと思われるゾイドであり、存在そのものがオーバーテクノロジーとなる古代技術の塊。


クラスAAA弾頭
 ウェシナの安全保障の一翼を担う戦略兵器。
 炸薬式の爆弾(榴弾)であり、副次汚染を発生させない通常弾頭としてはトップレベルの効率(重量比火力)を有する。
 尚、ヘリック共和国軍の戦略兵器であるウルトラザウルスデストロイヤーの砲弾は当弾頭の4倍の破壊力を有しており、ウェシナ基準ではクラスS弾頭と称される。


衛星反射砲
 TYPHON社がグリフティフォオンの衛星掃射砲を転用する形で戦力化しようと画策している戦略兵器。
 軌道上に展開されている複数の衛星を経由する事によって、惑星Zi全土に照射可能なレーザー兵器であり、照射点(範囲は一点集中〜半径2kmまで)にゼネバス砲の4〜6倍の火力を連続照射し、当該地域を焼き払う。


衛星掃射砲
 スカイクラウシリーズが標準装備している対衛星迎撃用の対空兵装。
 全長1.3kmにもなる船体全てを使用して加速・増幅する巨大なレーザー兵器であり、現代の惑星Ziよりも遥かに甚大だった隕石による脅威を除外する防護策として運用されていた。




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