inserted by FC2 system


ラフィーアの機体考察:シュペルラプター【シュヴァリア重装型】

    
 先のシュペルラプター【シュヴァリア】に追加装備を施した機体――シュペルラプター【シュヴァリア重装型】の考察に入ります。
 まだシュペルラプター【シュヴァリア】の方の考察を見ていない方が居られましたら、そちらを先に見てからの方がいいかもしれません。
 では、始めます。
 ――基本能力の推定は前回と同じ通り、格闘戦仕様の第5世代機という認識に変更はありません。
 主兵装である実体格闘兵装の稼動範囲を阻害させずに、これだけの重装備を施したのは見事としか言い様がありませんが――。
 相当無理をさせていますね。
 おや? 重装好きーな本HPの代理主人とは思えぬ発言。
 追加装備せざるおえない状況に追い込まれた経緯も判りますし、主機能に影響も出ていない事から悪いとは言いません。
 ……補足を御願いします。
 はいさ。
 メリット:大多数戦闘能力の追加、牽制能力の向上、(主砲による)中距離攻撃能力の追加。
 デメリット:主砲運用時に危険性有り、兵装の増加による操縦性の低下、誘爆の危険性の増加。
 開発経緯のログを見るに、上記のメリットを付加する事が目的であった為、 考察対象の本懐に影響を及ぼさずに武装を追加できている事から、成功していると言えなくも無いですが――。
 近接戦闘を主体とする為、 旋回性能や運動性能が重要となるこの機体に対してこれだけの追加武装を施すのは中々に苦渋の選択だったのだろうな、 と考えてしまう次第です。
 だがしかし、それでも付けなければならない理由があった、と。
 前回言いそびれた弱点云々とかも含めて説明説明。

 追記:ちなみに主砲の危険性というのは、半固定砲座の為に機体ごと振らないと射線が取れない事と、 主砲運用中は主兵装であるクリムシャンテの稼動に制限が出てしまうと思われる事。
 ……近接戦闘主体の考察対象には中々に重いデメリットを負ってまで重装化する必要が何故あったのか。 
 その疑問は、前回言いかけた予想される弱点の内の1つ――『生産コストの高さ』が理由だと考えます。
 かなりザックリとした概念的な話になるが、 機体を生産する際には当然開発に掛かった費用(開発費を機数で割った費用)が乗ってくる。
 例えば――。
 A:開発費100万、製造費5万の機体を10機だけ作る。  = 1機辺りの単価15万
 B:開発費200万、製造費8万の機体を100機作る。   =  1機辺りの単価10万
 と、いった感じ。
 説明を簡便にする為とはいえ、設計・開発費を盛り過ぎなような気もしますが……とにかく、 13機程度では設計・開発費用分を薄める事等到底出来ず、 生産・運用コストは他の第5世代機と比較しても同等以上という莫大な物となっていると予想されます。
 そういった経緯から、対弱小駆逐仕様の機体を“造れなかった”――というよりも“造らなかった事”から、 考察対象は対単一戦闘用の機体でありながら駆逐対象に追従している護衛機の駆除も自分でやらねばならなくなり、 重武装化せざるおえなかった。
 ――――と、思っていたのですが。
 …………はい?
 別の視点から考える機会がありまして……。
 突然ですが、軽装状態の考察対象の天敵って何だと思います?
 そうさね……。
 1、考察対象と同等の機動性を有し、なお且つ強力な射撃兵装を搭載している機体。
 2、考察対象以上の運動・機動性能を持つ機体――つまりは上位機種。
 3、標準的な装甲しか有していないとされる事から、回避能力を超過する程の数。
 こんな感じ?
 まぁ、「2」に関しては普通に時代の流れの筈だから、気にしなくていいと思うが。
 ……では、ソレを考慮した上で今回の換装内容を考えてみると?
 ――――あれ? 「1」と「3」の弱点を緩和できてるんじゃね?
 はい。
 「1」に対しては、射角に制限があるものの、軽装状態では対応できなかった中距離から攻撃に対し、 反撃の糸口を作る事ができます。
 ……まぁ、追加した主砲でも突破出来ぬ程の重装甲も有していた場合には別ですが。
 「3」に関しても追加した小火器群によって、敵の量産機を“対応出来る数にまで削る”という対応がしやすくなります。
 考察当初は小口径故に第5世代機の追加兵装としては不適格と考えてしまいましたが、 ヘリックやネオゼネバスの量産機ならこれでも十分突破出来ますものね。
 総括に移りますが――軽装仕様と重装仕様とを1対1でぶつけた場合、重装仕様は恐らく敗北します。
 格闘仕様機にとって、旋回性能や俊敏性はそれぐらい重要な物なのですが――。
 実際の戦場に置いて「3」の状況は日常的に発生しうる状況である為、今回の考察対象が行った改修は、 決闘用として作られていた軽装仕様を、より実戦的に調整したとものと考えます。
 ハイ・ロー・ミックス構成でもできれば、もう少し選択肢を広げられるんだろうが……考察対象よりも安価で、 尚且つ追従できるだけの機動力を持った機体はガイロスには居ないだろうからなー。
 っと――前回の口ぶりからすると、他にも色々あったんじゃん?
 これだけの機体をどんなインターフェイスで動かしているのか、 コア・ジェネレーターはどんな物を使っているのか……そういった事ですが――。
 基礎技術が発展しているとすれば、考えなくてもいい話ですからね。
 確かに。従来方式のままであれば武装の数はそのまま操縦の難解さに直結するが――脳波スキャニング等の新機軸ならば、 上の方でデメリットに取り上げた「操作性の低下」は無くなるからなー。



戻る inserted by FC2 system