機体考察:シュペルラプター【シュヴァリア】

 まっつんさんより頂戴しました、ガイロス帝国の格闘戦用第5世代機(←本HP内での分類)シュペルラプターの考察を開始します。
 うぅ……コメント押し付けてどっか行っちゃうなんて、みんなひどいです……。
 それは――。
 ねぇ……。
 プリゼア、世の中にはスケープゴートが必要なのです。
 ――装甲板の改造部門に燦然と輝くトラウマの一因に、どうコメントしろと?
 ひ〜ん。
 …………。
(まぁ、改造士気が死んでいた御蔭で、本ホームページが完成したのも事実ですので……幸いな事であったとも言えるのですが)
 まぁ、いろいろあるけど――。
 二人とも、お願いね〜。
 では、始めましょう。
 ――フィーエル、開発経緯から……御願いできますか?
 了解しました、ラフィーア。
 ――ガイロス帝国製のラプター系ゾイドはレブラプター系しか存在しませんが、非公式とは言え驚異的な性能を有する バニッシュラプター が存在しており、考察対象はソレに類したフレームを運用した機体と推察されます。
 予想の範疇ではありますが、その開発経緯から考察対象の素体も運動性能を重視した軽量フレームだと考えられ、参考機よりも大型・大出力のスラスターを装備する事で、第5世代機に分類される程の機動力を獲得しています。
 あの黒い子よりも大型で足腰もしっかりしていそうだから……装甲の厚さは判らないけれど、頑丈そうです。
 兵装は背のハードポイントに装備された一対の大型実体剣を主軸とし、牽制・迎撃に使用されるマルチライフル、衝撃特化兵器ブーストハンマーテイルという補助兵装で構成されております。
 その構築から、考察対象が最も得意とする状況は側面攻撃――主力と対峙している敵の脇を突いて致命打を与える急襲や遊撃であり、真っ当な前衛機としての運用は避けた方が無難と予想されます。
 ちなみに――皆さんもお判りかとは思いますが、防衛戦は苦手と考えられます。
 (戦闘距離が自ずと近くなる市内での防衛戦闘では有用かも知れませんが、都市部(防衛対象)に侵入された時点で守備側としては“詰んでいる”ので)
 質こそぶっ飛んでいるけれど、付いているのは格闘戦用機の御手本のように堅実だね〜。
 とは言え、機動性能が非常に高い為に、私(一般パイロット代表)からすると怖くて乗れないゾイドでありますが――。
 はーい。
 私達、乗りたいでーす!
 ……と、異じょ――もとい、才ある人達には大好評なゾイドであります。
 現在の一般的な人間のスペックを鑑みた場合、本考察対象は現状でも運用に命の危険があると判断できます。
 尚、これ以上の高機動化を行った場合、ゼフィリアの様に身体を構成する物質を変更するか、オーガノイドシステムとの半同化(コミック参照)が必要になると予想されます。
 ……プリゼアにも判るように要約致しますと――これ以上の機体ですと、人間がそのままでは操る事の出来ない機体となる――と、説明できます。
 そっか〜。それを踏まえての最強機体なんだねー。
 ……………。
(いえ、現行でも充分殺人的ですが)
 …………。
(最大加速時にブーストハンマーテイルを使おうものなら、遠心力でパイロットに掛かるGはいったい幾つになるんだか……)
うー。性能は判ったけれど……もう少し簡単なのが見たいかな〜。
 では、次は――その特性を判りやすくする為に、性質の異なる同世代の機体との相性を考えてみましょう。
 ……幸いな事に、本HPは第5世代機やそれに類する機体を多く受け取っていますので。
 ――まず、この機体が圧倒的な優位を取れる機体ですが……少々残念だと判断しますが、 ゼニス・ラプターUD が該当します。
 …………主兵装が当たれば一撃必殺である事は疑いないのですが……如何せん、機動性能に優れているという事は奇策・搦め手がやり易いという事になり、ゼニスUDの近接格闘能力が乏しい事も相俟って、劣勢を覆せません。
 ……認めたくありませんが。
 ……? この子の実体剣、エネルギー転換装甲を抜けるの?
 抜けませんよ。
 ……ですけれどね、プリゼア。
 こういう質量攻撃には衝撃力というものがありまして……これど程の一撃を受ければ、サイズで勝る超大型ゾイドでも無い限り、相当な対策を練っていなければ間接が使い物にならなくなります。
 あ〜、うん、判りました。
 ……あれ、痛いよねー。
 ゼニスUDはレーダー等の電子戦兵装で優れている為、『戦闘にならない』という事はありません。
 しかし、マン・マシーン・インターフェイスがIRデバイスである以上、ゼニスUDでは第5世代機相手の一撃必中は難しく、逆に考察対象はその一撃さえ躱せればあとは独壇場となります。
 ふ〜ん。
 次は同じ位な機体?
 そうですね。
 では、そちらから……。
 該当となる機体は ライガーゼロ・エクスセイヴァー
 そして、本項目では標準機である エナジーライガー(稼働時間の問題から改型)も該当します。
 カタログスペックでは射程に分があるエクスセイヴァーやエナジーライガーに若干の優位性がありますが、考察対象のマルチライフルは射角の取り易い両腕に付いている以上、接近戦では考察対象に分があります。
 つまりは乗り手が同じぐらいだと勝負がつかない、と。
 その通りです、ゼフィリア。
 ――最後に、考察対象が最も苦手とするであろうタイプの第5世代機ですが、それは ラファル に類するゾイドです。
 考察対象は近・白兵戦闘用の格闘戦闘用第5世代機、それに対し、例に挙げたラファルは中・長距離戦を主軸とした射撃戦用第5世代機。
 同じ高機動型の第5世代機である以上、戦闘距離を選択する事は難しく……その事実から、考察対象が真っ当な状態でそれらの機体と交戦状態となった場合、考察対象は恐らく手も足も出ないでしょう。
 補足となりますが――考察対象は装甲材に付いての明確な記載が無い為、その外装がガイロス帝国流行のアイスメタル系なのか、堅実な古代チタニウム合金複合材なのか――はたまた、それよりも古い普及装甲なのかは不明ですが、有効な反撃が繰り出せない以上、勝ちはありません。
 ――ところでラフィーア。
 攻勢防御……遠隔地に存在する長距離攻撃機を排除する機体として、考察対象は本機の防衛ユニットとして採用できないのでしょうか?
 ……ウェシナとしても、特殊戦闘用機体としてこんな機体が欲しいのは事実ですが――残念ながら、他のフレームを開発・運用する程の予算はウェシナにはありません
 ……なんでしたら、計算してみたら如何でしょうか?
 では――。
 …………確かに、これならゼニスと同じ「ダインスレフ」フレームベースの新型機を作った方が安上がりですね。
 ゼニス系統のバックパックとして、格闘戦を主軸としたものが計画されていた筈ですので……ソレが完成するのを願うしかないですね。
 ――望み薄だと判断します。



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