本HPが確認している中で、ガイロス帝国の最高傑作機(西暦2013年現在)と推すユタラプトル型ゾイド、バニッシュラプターの考察を開始します。 | |
補足しますが、本HPが認定する最強の機体ではありません。 | |
この黒い子も強いゾイドである事は確かだけど、性能だけなら シュペルラプター の方が高いと思われてて、もしも最強を決めるのであればこっちの子の方が有力候補だけれども――。 | |
ただ強いだけでは傑作機と称す事はできません。
そして、それ故に考察対象が傑作機と呼ばれる事には絶大な意味があります。 | |
敢えて要約するならば……登場した年代に対し、機体性能・特性が高次元で適合した機体に送られる称号とお考えください。 | |
――さて、敵国のゾイドをいきなり褒めちぎった所から始まったけど……その結論に至った詳細をお願いね〜。 | |
では――完成した年代と性能から行きましょうか。 | |
ロールアウトはZAC2105年――。
ネオゼネバス帝国が各地で躍進している頃であり、ゴジュラスギガすら存在していないゾイド情勢からも判る通り、考察対象の素体性能はライガーゼロより若干劣る程度と考えられます。 | |
あ、補足だよ〜。
(ライガーゼロ(大型ゾイド)の性能と同等の性能を中型ゾイドで実現させている事はかなり凄い事なんだけど、同機の技術を確実にフィードバックしていれば、この時代でも不可能でないと考えられているんだよ〜) | |
とは言え、これだけならば目新しい技術も無く、保守・運用能力を最重視した、ちょっと高性能な軽量級の中型ゾイドですが――。
……その付属品、装備する兵装の片方が最悪です。 | |
ひぃ……!? | |
――プリゼア、どうかしましたか。 | |
今、なんか出た……ラフィーアさんから物凄い怖いものが出た〜。 | |
…………当機のセンサーでは、特に何も検知できておりませんが? | |
――――。 | |
まずは、強襲用装備――。
こちらは考察対象の標準兵装と考えられますが……射程の短い兵装群に加え、ジャミングミサイルや高度な静粛性等、あまり集団戦闘に向いているとは思えない兵装を装備しています。 | |
その事実から、考察対象は機甲師団のような主力部隊ではなく、機動戦を重視する特殊戦闘部隊への配備を想定していた物と推察されます。
――まぁ、量産が極少数に留まりましたので、そんな部隊を目にする事はありませんでしたが。 | |
他にもアロザウラーのような大型主力ゾイドの機動護衛みたいな役割も得意そうだけど――どうにも運用目的が判らない兵装だよねー。 | |
それ以前に、第2次大陸間戦争を途中で脱落したガイロス帝国には、この子に護衛されるに値するゾイドは居ないけどねー。 | |
――確かに、機体特性が特徴的過ぎる為に他機種との連携が取り難いゾイドですが、量産機としては色々問題のあるレブラプターの代替機や後記する“アレ”等と併せて ゼニス・ラプター のような単機種による部隊行動を目指していた等……考えればいくらでもあります。 | |
あ、またまた補足だよ〜。
(ゾイドには種類によって走り方やスタミナの配分の仕方、気性の相性等がある為、似た様な分類のゾイドで部隊構築をした方が何かと運用しやすいんだよ〜) | |
ラフィーア、そろそろスナイパー装備の考察に移った方がよろしいのでは? | |
そうですね……。
ではプリゼア、ゾイドに乗っていて一番怖いのはなんですか? | |
……ん?
ん〜〜。 ……何が起こったかも判らない即死? | |
え〜、何が起こったか判らないなんて状況、ゾイドに乗ってたらないよー。 | |
――ゼフィリア。相手がゾイドであれば大陸全土クラスの探知範囲を持つ貴女の基準を加味してしまいますと、考察が逸脱してしまうと推察します。 | |
はい。その通りなので無視します。
――さて、ではプリゼアの意見を踏まえた上でスナイパー装備を考えてみると、この考察対象が傑作機という名称を冠する理由が良く判ります。 | |
……もしかして、この狙撃ってとても痛い? | |
えぇ、とても。
それこそ後発機であるゴジュラスギガの装甲(古代チタニウム合金)を適性射程距離(15km)で抜ける位に。 | |
ひぇぇ……。
(補足:現代“戦車”(自走砲に非ず)の最大射程3〜5km、ネクスト機(ACFA)の戦闘距離0.2km〜1.8km) | |
古代チタニウムはただの装甲材としては最強の部類に入る代物だから、更に後発のネオゼネバス製の機体(エナジーライガー(第5世代機)やセイスモサウルス(第4.8世代機))の装甲も当然抜ける。
それに、ただの合金を抜けるって事は ゼニス・ラプター の古代チタニウム合金複合材(多種多様な装甲材の特徴を組み合わせる事で軽くした=ある程度ぶっ飛んだら交換が必要だけど、強度は同じ位)も抜けるって事だよね? | |
――物凄く遺憾ながら、その通りであります。 | |
ふ〜ん。 | |
特筆する機能が無い為に機動性は物足りないけれど、素体の性能が高次元で纏っている為に運動性能が高く、私とかプリゼアが操っても我慢できるぐらいの限界反応を有している。 | |
その上、潜伏から狙撃なんて事もできる――まぁ、相手にZA能力者が居たらバレるけど。 | |
……ロールアウト直後から量産に注力していたら、セイスモが出る辺りには百機位は居るだろうから、それでネオゼネバスを早期に駆逐。 | |
そして、そのまま生産が続いていれば、独立戦争が起こる頃には三百機位は居る筈だから――他の戦力と併せ、私が生まれる前のアルバの第5世代機(初期はネオゼネ同様機動・運動性特化)を数の暴力をもって駆除し、そのままヘリックも陥として世界を征服してたんじゃないの? | |
……えぇ、そうでしょうね。 |