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SAZ−00C・HA−b
 ウェストウルフ・HA(近接戦闘パック装備)
全高   :14.7m
全長   :8.5m
重量   :83.0t(102t)
最高速度:230km/h

兵装:
 フレームクロー×4(脚部)
 12.7mmガトリング砲×2(尾)

補助兵装:
 5連装マルチプルランチャーポッド×2(前足)
 6連装マルチプルランチャーポッド×1(尾)
 射撃反動制御用マグネッサーシステム×4(脚部)
 自重低減制御用マグネッサーシステム×2(胴体下部)
 スモークディスチャージャー×4(脚部)
 FCSラック×1(頭部)
  (A型:光学式、B型以降複合式)
 FCS用補助レーダー×2(頭部)
  (A型:代わりに通信アンテナを装備=B型以降の装備)
 光学複合センサー×12
 光学複合センサー(簡易) ×8

近接戦闘パック:背部
・長砲身40oガトリング砲×2
・マイクロランチャーポッド×2
・11連装大型マルチプルランチャーポッド×1
・電子兵装ラック
 (A型:通信アンテナ、B型以降:複合アンテナ)
・増設光学複合センサー×2

機体データ:
 西方大陸都市国家連合(ウェシナ)が運用していた強化型コマンドウルフを再編・発展させた狼型中型ゾイドの近接戦闘仕様。

 本機の原型はウェシナ黎明期に運用されていたヘリック共和国軍からの接収機(※)が原型であり、当初は型式も定めないまま、正式量産機が配備されるまでの繋ぎとして運用されていたゾイドであった。

 しかし、SAZ−01の開発失敗に伴ってウェシナ軍の配備計画は一新され、様々な代替機が計画される事となった。

 それに伴って仮運用が続けられていた本機の原型もある程度の近代化改修が施され、戦力としての延命を続けられていたのだが――SAZ−03のロールアウト後、広大な領土を哨戒する為のゾイドが必要となり、SAZ−00として同機は再編・開発される事となった。

 本稿で上げるC型は、多種多様な仕様で運用されていたSAZ−00の正式版として知られており、SAZ−03との部品共有の高さとソレに起因した性能の高さと安定性、配備数からウェシナ軍の実質的な主力機として認識されている。

(※)『強化ウルフ』もしくは『コマンドウルフ・HW』、『コマンドウルフ改』等の名称で運用されていた。



兵雄説明:
フレームクロー×4
 特殊な機構を持たない鈍器。
 そもそも機体挙動及び接地安定用の爪であり、格闘兵装ではない。

12.7mmガトリング砲×2
 兵装パックを装備しない状態のウェストウルフ・HA唯一の固定射撃兵装。
 装備位置からも判る通り、後方警戒・撤退支援用の装備だが、非装甲部位を容赦なく貫通する12.7o徹甲弾は追撃阻止用途としては十分過ぎる威力を持つ。

5連装マルチプルランチャーポッド×2
 前脚肩部に装備された多用途ランチャー。
 格納出来る弾頭のサイズから、主にフラッシュバンがセットされている。
(レーザー・ビーム攪乱幕も装備出来るが、搭載弾頭のサイズ・数から採用されるのは稀)

6連装マルチプルランチャーポッド×1
 尾に装備された多用途ランチャー。
 比較的大きめの弾頭も格納出来るが、主に対レーザー・ビーム攪乱幕がセットされている。
(撤退ありきの作戦では、チャフ・スモークが装備される事がある)

射撃反動制御用マグネッサーシステム×4
 主兵装となる兵装パックを使用する際に発生する反動を中和し、通常の中型ゾイドでは運用不可能な兵装パックの重火器群を運用可能とする為の機構。
 近接戦闘パックでは2基損傷で行軍射撃不能、3基損傷で射撃時に構える必要が発生する。

自重低減制御用マグネッサーシステム×2
 原形であるコマンドウルフHWから装備されている機動補助装置。
 中型ゾイドにあるまじき装備重量はウェストウルフに走る事を許さないが、本装備を作動させる事でコマンドウルフと同等以上の機動・運動性能を実現する。

スモークディスチャージャー×4
 煙幕を急速散布させ、周囲全ての光学情報を奪う支援装備。
 通常であれば撤退専用の装備となるが、優秀な鼻を持つイヌ科ゾイドの場合には散布下でもある程度の戦闘行動が可能となる。
 尚、装備配置はシャドーフォックスを参考としているが再充填機構は無い。

FCSラック:頭部
 (A型:光学式、B型以降複合式)
 戦闘パック用の火器管制装置(FCS)を収容する部位。
 装備する戦闘パックや型によって特性や消費電力が大きく変動し、当然ながら性能が上がれば消費電力も増大する。

FCS用補助レーダー :頭部
 (A型:代わりに通信アンテナを装備=B型以降の装備)
 B型以降に実装されたFCSに直結した汎用レーダ。
 索敵レンジはあまり広くないが、戦闘パックのレーダのサブシステムとして索敵精度の向上や非常時のバックアップ等に使用されている。

光学複合センサー×12
 ウェストウルフの主な索敵兵装で、紫外線から赤外線に至るまでの幅広い光学情報を収集する。
 当該機構の採用理由は、発電量の制限によってレーダが採用出来なかったと言う苦肉の策だったが、磁場環境の悪い惑星Ziに置いては非常に高い信頼性を発揮すると言う結果を齎している。

光学複合センサー(簡易)×8
 足首近くに装備されている小型・低性能・高耐久の光学センサー。
 主に地雷の探知や接地安定性の向上の為に制御システムが運用しているが、主センサーに問題が生じた等の非常時の際、コックピットで光学情報を閲覧する事は可能。



近接戦闘パック:背部
・長砲身40oガトリング砲×2
 近接戦闘パックの主兵装となる連射兵器。
 砲身寿命と引き換えに尋常ならざる弾速を実現しており、ウェシナ軍の40o弾頭装備随一の威力・衝撃力・回避難度を実現している。
 尚、射撃可能になるまでの空転時間は約5秒。

・マイクロランチャーポッド×2
 近接戦闘パックの中央に装備された戦闘支援兵装用ランチャー。
 搭載可能弾頭の数とサイズから、対レーザー・ビーム攪乱幕が専用装備となっている。

・11連装大型マルチプルランチャーポッド×1
 近接戦闘パックの後方に装備された大型ランチャー。
 大型の弾頭は炸薬を詰めれば中型ゾイド以上にもダメージを与えられるが、ウェストウルフのFCSはミサイル誘導に対応していない事から主に撤退支援用の弾頭を装備する。
(標準はチャフ・スモークだが、レーザー・ビーム攪乱幕や地雷散布弾、遅延信管型ロケット等も装備可能)

・電子兵装ラック
 (A型:通信アンテナ、B型以降:複合アンテナ)
 A型の段階では後方で決定打を担う主力戦闘パック装備機との連携を強化する為の通信アンテナが装備されていた。
 しかし、B型以降ではコアジェネレーターの強化によって余剰電力が増大した事から、索敵系を強化する為に通信・索敵を担う複合アンテナに換装された。 

・増設光学複合センサー×2
 敵との肉薄を強いられる近接戦闘に対応するべく増設された、素体と同スペックの光学センサー。
 側面から後方に回り込まれる事態を避けるのが主な目的となる。



ホームページコメント

 2015年後半に完成しました、コマンドウルフ・HWの近代化改修バージョンことウェストウルフ・HAです。
 休眠期間に入る寸前ですが――漸くゼニス・ラプター系を超えるか、同等のゾイドを作れたような気がします。
 これのライトアーマー仕様(旧ASの近代化改修)やラムサス系の近代化改修も行いたかったですが、それは将来の宿題となります。



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